T.M.Revolution、2年ぶりシングルで“興した夢を貫く”決意表明

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T.M.Revolution

約2年ぶりのシングル「Naked arms / SWORD SUMMIT」2010.8.11リリース

サブタイトル2サブタイトル2サブタイトル2サブタイトル2T.M.RevolutionはT.M.Revolutionたることをただただまっすぐやろう。
15年という、長いようで短い活動を、
もう1回自分の中で背負っていかなきゃいけない。

INTERVIEW

T.M.Revolutionを貫くっていうことが、今自分が一番言いたいことだし、やらなきゃいけないこと。

――今回の「Naked arms」は、昨年の<イナズマロックフェス>で初めて披露されたんですよね。

西川:そうですね。一昨年から地元・滋賀県の観光大使をやらせていただていまして。自分は地元のために何ができるのか?っていうところから、やっぱり音楽で返していけたらなと思って、ロックフェスをやりたいと思ったんですけど。ただ、場所の選定から何からいろいろと問題もあって、“やりたい”という自分の気持ちだけじゃ成り立たないものだし、不安もあったりして、覚悟が必要だったんですよね。……と同時に、今回、T.M.Revolutionとしてのシングル・リリースは約2年ぶりですけど、その前も同じぐらい空いてるし、オリジナル・アルバムは5年ぐらい空いてる。しかもその間にソロ以外の活動も多くなってきてる状況で、もしかすると“T.M.R.はこのままフェイドアウトしていくんじゃないか?”って思ってる人も少なからずいたと思うんですよ。でもT.M.R.は僕のここ(胸の真ん中)にちゃんとあるものだから、じゃあそれをしっかり意思表示しよう、ある種、宣言しようと。で、それをどうしても地元でやりたかったんです。だからレコーディングも、フェスに間に合わせるように去年やったんですけど。

――この2曲を聴いて、最初に思ったのは、“うわ、カッコイイ!”っていうことと、“T.M.Revolutionだ!”っていう。単純な感想ですけど、まずそう思いました。

西川:ありがとうございます! 嬉しいです。T.M.Revolutionにおける曲の作り方っていうのは、どんなテーマ性で楽曲を作っていこうかってことを、まず最初に自分がプランニングして、それをチームでシェアして形にしていくっていうやり方なんですけど。今回は、まさに今おっしゃってくれたところが狙いだったんですよ。とにかく“T.M.Revolutionをやる”っていう。例えばアルバムのインターバルが5年も空いてると、その間に時代も変わるし、(音楽シーンに)いろんな人も出てくるじゃないですか。でもそんなことはもう関係なく、T.M.RevolutionはT.M.Revolutionたることをただただまっすぐやろうと。そういう意味では、15年という長いようで短い活動ってものを、もう1回自分の中で背負っていかなきゃいけない……“これでおしまいです”じゃなくて“背負ってまた次にいきますよ”っていう、覚悟をそこに込めた。

――じゃあこれは、ある種の宣言であり、覚悟を込めたシングル。

西川:そうですね、はい。

――で、今作は『戦国BASARA』のゲームとアニメの主題歌にもなってますけど、歌詞はその物語に合わせて?

西川:そうですね。まぁ今回『戦国BASARA』の中にキーパーソンとして徳川家康が出てきて、彼が素手で戦うってことから、“Naked arms”っていうオチなんですけど(笑)。とはいえ、歌詞の中にいつもちょっとずつ今の自分と照らし合わせるワードみたいなものは必ず入れてるんですよね。で、今作ではそれが最初のサビのフレーズで……。

――“興した夢を貫ける”という?

西川:そうそう。それが一番大事なことというか。“自分が始めたことなんだからいつ辞めてもいいや”じゃなくて、興した以上はそれを楽しみにしてくれたり期待してくれている人に対して、ちゃんと応える責任があるだろうと。だから、さっき言った“T.M.Revolutionをやる”っていうのは、そこですよね。誰々っぽいことをやるんじゃなくて、T.M.Revolutionを貫くっていうことが、今自分が一番言いたいことだし、やらなきゃいけないこと。

――なるほど。そんなふうに“興したことは貫く”って思えるようになったのは、いつ頃からですか?

西川:気持ちは昔から全然変わってないですけどね。ただ、それが強くなったのは、やっぱり(T.M.Revolutionとしてデビューして)10年を越えてからかなぁ。もとより、いろんなことを模索するのが好きなタイプではあるので、“こんなことをやったらどうだろう?”っていうのは常々考えてるんですよ。でも、それをやるにしても、気持ちがこっちに振れたからこっち、こっちに振れたからこっち、みたいにブレるのが一番良くないと思ってて。そんな中で、バンド(abingdon boys school)をちょうど10年目に始めて、まぁ最初はいろんな意見もありましたけど、徐々に“あ、西川はこういうことをやろうとしてるのか”って解ってもらえるようになった。だから“俺はこれがやりたいんだから、おまえら解れよ”って突き放すんじゃなくて、ちゃんと順を追ってやっていけば、みんなも解ってくれるというか。僕はそうやって応援してくれる人を一人でも多く連れて行きたい、っていう気持ちが強いんですよね。

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