シンフォニックメタル・プロジェクトLIV MOON、名曲の数々を歌うカヴァー集『COVERS ~Scream As A Woman~』特集

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LIV MOON

最新アルバム『COVERS ~Scream As A Woman~』2010.06.23 リリース

シンフォニックメタル・プロジェクトLIV MOON
恐ろしいほど美しい“4オクターブの女神”Akane Livが
その美貌と人間離れした美声で名曲の数々を歌う

INTERVIEW

――まず経歴を見て、すごくユニークだなと思いました。宝塚歌劇団からシンフォニックメタルのヴォーカリストというのも面白いですけど、生い立ちにしろ、ポーランド系スウェーデン人のお父さんと韓国系日本人のお母さんの元、生まれはスウェーデンですもんね。とてもワールドワイド。

Akane Liv:イギリスに留学していたときも色んな国の方々に会いましたけど、ポーランドとスウェーデンと韓国と日本っていう組み合わせはなかなかいなかったですね(笑)。父が民俗学者で色んな国々の少数民族を研究していたので、子供の頃から結構あちこちに住んでいました。小学校2年まではスウェーデン、日本に来てからは、沖縄に住んだり、北海道に住んだり。

――出身は地球という感じですね。

Akane Liv:そうですね(笑)こういう顔つきなので、スウェーデンでも日本でも外国人扱いなんですよ。自分の顔がどこに属するのかわからなくて、子供のときはそれがすごく嫌でした。宝塚をやめて、イギリスに留学していたときに、いろんな国に旅をして、逆に垣根がないことに気付いたんです。どの国の良い面も悪い面も知ることができましたね。

――宝塚に入団したのはどんな経緯だったんですか?

Akane Liv:叔母が大の宝塚のファンで、初めて見た舞台が宝塚でした。叔母と一緒に宝塚を見ているうちに、舞台に立ちたいって思うようになりました。今思えばそういう風に差し向けられたような気がします(笑)小学校から高校までバレーボールをやっていて、宝塚を受けるかバレーボールの道に進むかすごく悩んだ時期もありました。その時に、ママさんバレーはあるけど、ママさん宝塚はないと思って(笑)、「受けるなら今しかない。」と思って宝塚を受験しました。舞台は色んな国の人物を演じるので、西洋のものをやるときは強みを生かせましたが、私がいた雪組は日本ものの公演が多くて、舞台に立った時どう見ても日本人じゃないから人と違う苦労はありましたね(笑)。だけど、宝塚にいたことで、舞台に必要な基本的なものは全部学べたと思います。歌もダンスもお芝居も。私は元々ソプラノ声ですが、宝塚では男役をやることで、音域も広くなりましたし、本当に今は感謝してます。

――宝塚退団後はイギリスに留学されてますよね。シェイクスピアと声楽を学ぶために。

Akane Liv:膝に大怪我をしてしまって、舞台に立てない日々が続いていました。その療養中にイギリスで友人が出演している「ミス・サイゴン」を見たり、クイーンを題材にしたミュージカル「WE WILL ROCK YOU」を見たんです。それまでは、女性のキャストはファルセット・ヴォイスで唄うミュージカルしか見たことがなくて、地声の強い声での歌唱を聞いたり、男女の声が入り混じった時のコーラスの幅広さ、グルーヴに感激してしまいました。宝塚は女声のハーモニーで、規律のある美しさを魅せますが、幅広い人種、性別が入り混じる舞台の迫力を感じたら、新しい世界に惹きこまれた感じですね。8年も男役をやると、歩き方も男性っぽくなるし、自分よりも小柄な女性を見ると「守ってあげなきゃっ」て感情が生まれて、男性がやるようなことを自然としてしまう(笑)。でもイギリスに行ったらレディファーストの国なので・・・。だから自然に性転換も出来ましたね(笑)。発声法は、イギリスでクラシックの先生に師事を受けて最初から勉強し直しました。それまでは独特な男役発声だったので・・・。留学中の1年は男性から女性に戻る、大事なリハビリ期間でしたね(笑)。

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