映画『ACACIA -アカシア-』試写会で、持田香織パフォーマンス
2009年の東京国際映画祭にてコンペティション部門に日本映画として唯一正式出品され、またアントニオ猪木デビュー50周年にして映画初主演作品として大きな話題を集めた『ACACIA -アカシア-』。6年ぶりの作品になる辻仁成監督とともに、プレミア試写会が開催され、主題歌を歌う持田香織のライブが披露された。
◆『ACACIA -アカシア-』画像&試聴会画像
「ここ数年、親子の映画を撮ってみたいと思っていた時に猪木さんと知り合って、こんな父親がいたらいいなと思ったんです。猪木さんだったら胸に染み入る作品になると思いました。猪木さんの男泣きのシーンはこの映画の全てだったので、撮影の日は、猪木さんの泣きのタイミングを待って、スタッフはピリピリしていました。持田さんの主題歌は、パリの家に遊びにきてくれた時に、まだ「アカシア」を映画の主題歌にしようと思っていたわけではなかったんですが、持田さんの声に「アカシア」はピッタリだと突然思って、その時に歌ってもらったんです。今日の歌を聞いて、やっぱりすごいですね。圧倒されました。歌って心を揺さぶられますね。」──辻仁成
「男泣きのシーンはウソの涙は流せないので(笑)、娘を亡くしたり、爺さんとの別れを思い浮かべたり、いろいろな場面を思い浮かべました。撮影を終えたのが一昨年なんですが、ちょうど今年の50周年にうまくぶつかったということで、非常に『ACACIA-アカシアー』の仲間は運がいいですね。本当にこの映画で、いろいろな人と出会えました。大きな声を出すと、運が付きますから、ここのいる人も運が良くなると思います。と、言うことで、あれをやらないと収まらないので(笑)みなさんで、1、2、3、ダー!」──アントニオ猪木
「もともと戦いが好きだったので、猪木さんにプロレスを教えてもらって、本当に猪木さんはかっこいいなと思いました。猪木さんは僕が「ケーキを食べたいと言ったら」ケーキ屋に連れてってくれたりして、とても優しくしてくれました。一生懸命頑張って良い作品になったので観てください。」──林凌雅
「今日主題歌を歌うのは初めてなんですが、辻監督がかなり褒めてくれたので、少し緊張しました(笑)。私は辻さんのライブで「アカシア」を聞いたことがあって、とてもステキな曲だったので、主題歌のお話を頂いた時は、本当に嬉しかったです。なので、早くいろいろな場所で歌いたくて、今日このような場所で歌うことができて、感謝の気持ちでいっぱいです。映画は母と観たんですが、2人で終わった後に泣いてしまって、辻さんが描いた家族の話は温かくて、そして強い思いが伝わってきて、考えさせれられました。」──持田香織
映画『ACACIA-アカシアー』
息子を失った元覆面プロレスラーと、親の愛情を知らない少年。孤独なふたりが出会い、ともに過ごしたひと夏の希望と絆を描く感動物語。
さびれた団地で穏やかに余生を過ごす元覆面プロレスラーの大魔神(アントニオ猪木)。彼は息子に充分な愛情を注げなかった悔いを胸の底に秘めて生きてきた。そんな彼の家に転がりこんできた少年、タクロウ(林凌雅)。母親に置き去りにされ、誰にも心を許さないタクロウが、大魔神の前ではなぜか素直になれた。あたたかな住人たち、そして函館の海とアカシアの木々に見守られ、束の間、親子のように暮らすふたり。かけがえのない時を重ねるうち、それぞれが本当の家族と再会し、過去の痛みを乗り越える勇気を手にしていく。
6年ぶりの辻仁成監督作は、父の愛とは何かを問いかけるヒューマンドラマ。高齢化社会にひそむ孤独や、様々な世代の人間が抱える現実を見すえながら人間の絆を描きだした。
監督・脚本:辻仁成
出演:アントニオ猪木 林凌雅 北村一輝 坂井真紀 川津祐介 石田えり
原作:辻仁成「アカシアの花のさきだすころ -ACACIA-」(新潮社刊)
主題歌:「アカシア」(唄:持田香織)
(C)『ACACIA』製作委員会
2008/日本映画/100分/カラー/Dolby-SR/アメリカンヴィスタ
6/12(土)より、角川シネマ新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
◆映画『ACACIA-アカシアー』オフィシャルサイト