12012やkannivalismなどが本気で闘いあったロックイベントツアー<EXTRA-TERRITORIAL>が異例の盛り上がり

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kannivalism、12012、大佑と黒の隠者達、boogieman、BugLug、DOG inTheパラレルワールドオーケストラの6組が大集結して東・名・阪で行われた本気モード全開のイベント・ツアー<EXTRA-TERRITORIAL>。kannivalismのギタリスト・圭と12012のヴォーリスト・宮脇渉がイベントの発起人となり、“大人の”都合とは関係なく、自分たちだけの本気を発露するイベントとして開催。それにファンが応えて、異例の多盛り上がりを見せてこのたび終結した。音楽シーンにいろんな意味で刺激を与えるこのイベントのレポートをお届けしよう。

◆関連画像<EXTRA-TERRITORIAL>~画像~

どの会場も出演順、セッション内容も変えてツアーが進むなか、若手は先輩のライヴを観て目を見張るほど成長。次第に各バンドの垣根がなくなり、ミュージシャン同士の熱い交流も深まった。

これまでは同じ系列の事務所仲間とはいえ、それぞれが「俺らは他とは違う」という強烈な個性を事務所内でもアピール。そんなヤツら同士だからこそ、一緒に何かやったらお互い本気のバトルモードで自分たちが「これだ!」と誇れる音を奏で、スリリングなイベントができるんじゃないか。これが本来のイベントだろ? これが自分らが考えるロックだろ。主催者でもある宮脇(12012)と圭(kannivalism)の狙いは、結果として大成功。このイベントは、いわばいまのオトナに牛耳られた音楽業界に対して「俺らは自由に自分たちのやり方でやらしてもらうぞ」というミュージシャンからの宣戦布告だと言える。

SHIBUYA-AXで迎えた5月5日の<EXTRA-TERRITRIAL>ファイナル公演。フロント・アクトとして登場した東京ミカエル。に続いて、司会者とともに舞台に現れた宮脇と圭は、端午の節句にちなんだ正装姿でいきなりオーディエンスを驚かす。転換時は彼らに他のバンド・メンバーも加わってトークを展開。だが、いったんライヴが始まると、そんななごやかなムードは一転。どのバンドも緊張感たっぷり、本気でライヴに挑んでくる。
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