五十嵐公太の果報は寝て待つ!第4回「音楽」

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音楽が好きだ。

子供の頃からピアノを習ったりギターを弾いたり、音楽が身近にあった。聴くことも好きだし、歌うことも。バンドがやりたくてドラムを始めたのも、音楽が好きだから。

渋谷の街を歩くと、さまざまな音楽が聞こえてくる。ビジョンから、店頭から、あちらこちから流れてくる音楽。

でも、残念なのは、全部が混ざりあってグチャグチャ!音の洪水。

むかしテレビのジョークで「2曲同時にどうぞ!」なんてのもあったけれど、ここの街では2曲どころか3、4曲も当たり前。こうなるとジョークどころかただの雑音。

音楽って心地よいモノのハズなのに…

人通りの多い交差点でバイオリンを弾いてる人がいた。みんなに聴いてもらいたい!って思いからか、音が必要以上に大きい。すでにバイオリンの高音が耳に痛い。

これまた残念!これじゃあ彼の良さは台無しだ。音楽って心地よいモノのハズだから。

例えば、ロンドンやパリ、そしてあのウルサい街NYですら、こんな状態で音楽はかかってない。おそらく、海外の人の方が音楽を知ってるんじゃないかな?

街角や地下鉄で見かけるいろんなストリートミュージシャンたち。技術も勿論だけれど、彼らは、自分の音がどんな場所で演奏したら最も良く聴こえるかをちゃーんと考えている。

地下通路の気持ちよい響きのある場所を最初からしっかり選んでるってこと。音楽を聴いてもらうために、ちゃんと雰囲気を作った上でそこに合った音楽を奏でる…。だから、ふと足が止まる。ついつい聴き入ってしまうほど心地よ~いサウンドだから。

ライブハウスでも同じ。どこの小屋でもモノ凄く迫力ある音を出してくれる。心地よいロックサウンド!でも決して音量が大きい訳じゃない。大切なのは音圧!音圧は音量で出すものじゃない。

「音がデカイから迫力がある!」って勘違いしてる日本のPAエンジニアさんはまだまだたくさんいる!迫力=音量じゃないんです。ロックだから耳をツンザく大音量なんて!?ありえない。

音楽だから…心地よくないと。

音楽をもっと大切にしたいな。自分たちが作った音楽が街中で雑音化していくのだけは避けたい。

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