MR.クレイジー・ハートとして、泉谷しげるがオヤジにエール
才能あふれながらもアウトローにしか生きられないロックなオヤジの生きざまを希望と感動で描き、2010年度アカデミー賞主演男優賞、主題歌賞「The Weary Kind」(テーマ曲)のW受賞に輝いた映画『クレイジー・ハート』。
◆映画『クレイジー・ハート』画像
落ちぶれた孤高のシンガーを演じ、ノミネート5度目にして本作でアカデミー賞の栄冠を手にしたジェフ・ブリッジスと同世代で、歳を重ねるごとに人間的な魅力を増す、荒ぶる魂をもつシンガーソング・ライター泉谷しげるが、「MR.クレイジー・ハート」としてイベント会場に登場した。
「クレイジー・ハート」とは「荒ぶる魂」。泉谷しげるが日本の親父の魂を熱く燃え上がらせるべく、主人公バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)のイメージで、テンガロンハットにギターを抱えてステージに登場。しょっぱなから、お約束通り「なんだよ朝から!」と毒づきながらも、司会者に「ちゃんと来てくださってありがとうございます」と言われると「節度ある乱暴者ですから」と笑顔を見せた。
映画についての感想を聞かれると「相当良い映画だね。アメリカっぽい題材で、どうしようもない男が再生していくっていう。出演者もみんな素晴らしい。特にジェフは、もともと昔はすっごいセクシーなイメージの俳優だったのに、この役では酒浸りでみっともない体して、本当にどうしようもない男になりきっているから。見事だよ。」と絶賛。
──荒ぶる魂ということで泉谷さんが就任されたわけですがご感想は?
泉谷しげる:俺はバッドと違って酒浸りどころか酒飲めないからね。そういう意味ではイメージとは違うけど、ブレイクだけに壊すのは好きだから(笑)。壊し屋だよ、壊し屋。昨日もライブで暴れてやったからね。」
──同世代の俳優ジェフ・ブリッジスは5度目のノミネートで栄冠を手にしましたが、そういう姿はやっぱり励まされますか?
泉谷しげる:ジェフ自身もそうだし、主人公のバッドもそうだけど、例え不遇の時期が続いたり、落ちぶれたりしても、やり続けてればチャンスが巡ってくることがあるってことだよな。そういうのは本当に励まされる。あきらめないことが大事。最近も実際に、俺の周りのオヤジ世代のミュージシャンたちで、自分の居場所が見つけられないって落ち込んだりしてる奴が多いんだけど、そんなもん“俺の居場所はここだ!”って言えば簡単なことなんだよ。あきらめずにやり続けろと。しょっちゅうそういう奴らを励ましてんだよ。壊し屋だけど、そういう良いこともしてるんだよ(笑)。
泉谷しげるは“MR.クレイジー・ハート”就任にあたり、20世紀フォックス映画日本代表のジェシー・リーから“クレイジー・オスカー像”を贈呈され、「MR.クレイジー・ハートですから、元気のないオヤジは俺のところに来てください。元気にしてあげますから」と力強く宣言した。
映画『クレイジー・ハート』は6月12日(土)に全国ロードショーとなる。
『クレイジー・ハート』
2010年6月12日(土) TOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ梅田ほかにてロードショー
配給:20世紀フォックス映画
(C)2009 Twentieth Century Fox
◆『クレイジー・ハート』オフィシャルサイト
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