モニカ、原点へ立ち帰った意欲作

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モニカの6thアルバム『スティル・スタンディング』が全米R&Bチャートにて1位を獲得、全米アルバム・チャートでも総合2位を獲得した。今作には豪華プロデューサーが多数集結しており、Ne-Yo、スター・ゲイト、ジャズミン・サリヴァン、ミッシー・エリオット、ジャーメイン・デュプリといった布陣がバック・アップ。原点へ立ち戻った彼女の意欲作が高く評価されており、全米でのモニカ再熱に対してモニカ本人はこう語っている。

「とっても感謝しているわ。恐縮しているのと同時にとても光栄に思うの。ファンが待っていてくれたこと、そして私がやりたいように進めてみたこのアルバムがみんなに認められたことが、純粋に嬉しいわ。これは純粋なR&Bソウルのアルバムよ。私自身が信じているもの、そしてずっと歩み続けている理由が全て詰まっているの。」

最新アルバムにはJ・ホリデイ「ベッド」を手がけたことで知られるロス・ダ・マエストロを迎えたゆったりとしたグルーヴ曲「ワン・イン・ア・ライフタイム」や、Ne-Yoがソングライト/コ・プロデュースに加わり、彼の一派となるプロデューサーが手がけた素直なメロディの美バラード「ステイ・オア・ゴー」、ポロウ・ダ・ドンがお得意の80sメロウな世界を展開する「ヒア・アイ・アム」、ミッシー・エリオットの仕切りでオートチューンを導入したボーナス・トラック「ブラックベリー」など、バラエティ豊かな制作陣とともに様々なスタイルを試みている。

「これまでいくつものポップ・ヒットを放ってきたけれど、そもそもわたしはヒップホップ・ビートやソウルフルなレコードに歌を乗せてきた人間よ。このアルバムでは、その出発点に戻りたいの。前作を振り返ってみると、あれはミリオン売れたわ。ありがたいことね。だって、周りにはそれも難しい人たちだっているわけだから。でも、いつもの3百万、4百万、5百万じゃなかった。その事実がわたしに、みんながオーセンティックなモニカを欲しているんだってことを教えてくれたの。いろんな仕掛けを採り入れたり、いま流行ってるトレンドを追いかけて欲しいんじゃなくてね。新しいシングル「エヴリシング・トゥー・ミー」を取り上げたのはそれが理由ね。」──モニカ

デビューから15年の間、1998年に全米チャートのトップに君臨したブランディーとの「ザ・ボーイ・イズ・マイン」大ヒットや、5枚のアルバムをコンスタントにリリースする一方、プライベートでは元恋人の自殺、一時婚約をしていたラッパーが自身のファンを射殺など、想像も付かないほどの心痛を経験。その間、ひとりの人間として、女性として、そして母として大きく成長した彼女がこのアルバムに込めた想いは、「セクシーであり、恋をしつづけること。全ての女性は夢を現実にするパワーを持っている」という、全女性へのメッセージだった。

ボーナス・トラックが追加収録された国内盤は4月7日リリース。同時に1stシングル「エヴリシング・トゥー・ミー」や大本命シングル「ワン・イン・ア・ライフタイム」の着うた(R)、着うたフル(R)も配信スタート。輝きを失わない魅惑のハスキー・ヴォイスをご堪能あれ。

『スティル・スタンディング』
2010年4月7日発売(US:3月23日)
SICP-2506 \2520(税込)

◆モニカ・オフィシャルサイト
◆モニカ・オフィシャルサイト(海外)
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