ケミカル・ブラザーズ、オリジナル・アルバム『時空の彼方へ』決定

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ケミカル・ブラザーズのニューアルバム発売が発表となった。約3年振り7枚目のオリジナル・アルバムとなる『時空の彼方へ』(原題:FURTHER)は、6月2日に日本先行でリリースされる。アルバムには全8曲収録され、スタンダード・エディションと同日に発売されるスペシャル・エディション(CD+DVD)には各曲をテーマにした映像も一緒に収録されるという。

前作『WE ARE THE NIGHT』で全英アルバム・チャート5作連続1位という偉業を成し遂げたケミカル・ブラザーズは、約3年の月日を経て、今作『時空の彼方へ』で更なるサウンドの可能性を追求している。エレクトリック・サウンドの過去40年間の歴史をなぞり、これまで時折先行ティーザー・リリースしてきたテスト・トラック「Electronic Battle Weapon」シリーズの音源を見事に突然変異させ、1枚のアルバムを完成させたようだ。

このアルバムでは西海岸のパワー・ポップのハーモニーとドイツのモータリック・サウンドのビートが融合する中、まるでバレンタインを彷彿させるサウンドが初期のハウス・ミュージックのベースラインに巧みに絡み合うという。潮の満ち引きのように流れるトラックに織り交ぜられたヴォイス・サンプルやヴォーカル・クリップは、彼らの伝説的なライブ・セットを思い起こさせるようだ。『時空の彼方へ』はケミカル・ブラザーズが20年に渡り追い求めてきたサイケデリックな世界の集大成であり、最も自由で最高のメロディーが凝縮されたアルバムなのだ。

『時空の彼方へ』は全8曲(日本盤はボーナス・トラック1曲が追加され全9曲)収録アルバムであると同時に、ケミカル・ブラザーズのヴィジュアル面に長年貢献してきたAdam SmithとMarcus Lyallとの初の正式なコラボレーション作品でもある。近日公開予定のドラマ・シリーズ『Doctor Who』の第1話を撮り終えたばかりのAdamは、今ではテレビや映画界で活躍する著名な監督であるが、Flat Nose George名義で1994年のデビュー時から現在に至るまでケミカル・ブラザーズのライヴ・パフォーマンスにおいての映像制作を手掛けてきた。

今回『時空の彼方へ』の各収録曲のイメージに沿ってそれぞれに合う映像を制作しており、このアイデアは新作レコーディングの最中に実現した企画である。

記録的な速さでチケットが完売になった5月20日から23日まで4夜連続のロンドンのラウンドハウスで行なわれる公演の他に、ケミカル・ブラザーズはソナー・フェスティバルやヨーロッパ各地での公演が予定されており、新作の音源だけでなくSmithとLyallの映像も余すこと披露することになる。

新曲やそれらの映像はラウンドハウス公演を皮切りに順次公開されるようだ。

2010年6月5日には、DJ SETではあるものの<BIG BEACH FESTIVAL'10>出演の為に来日も果たす。ニュー・アルバムとDJ来日が同タイミングで叶う事のも、ちょっとした奇跡。この夏をお楽しみに。

◆ケミカル・ブラザーズ・オフィシャルサイト
◆ケミカル・ブラザーズ・オフィシャルサイト(海外)
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