最新鋭のモダンスペックにレリック処理、ストラトキャスター・プロに限定モデル登場

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2010年リミテッドコレクションとして、カスタムショップからストラトキャスター・プロ・レリックが登場する。すでに発売となったクローゼットクラシックのレリック版と考えてよさそうだ。

【関連画像】ストラトキャスター・プロ・レリック画像

ごらんのように、このモデルは最新スペックを搭載した先鋭ストラトだ。リイシュー系ではないモダン設計に身を固めたストラトに対しレリック仕様を施すのは、かつての常識からは考えられないものだが、こなれたルックスのクールさは、ダメージジーンズのように今となっては当たり前のこと。ギターの世界も同様ということか。

しかも、ことカスタムショップにおいては、NOSよりもレリックのほうが鳴りが良いという、都市伝説めいた話がよくある。事実、私個人の経験で言えば、往々にして当てはまることは多かった。実際に一部のマスタービルダーは、塗装が薄くなることで確実に鳴りに好影響を及ぼしていると、レリック効果を明言している現実もある。そんな中でのレリック仕様の登場は、大歓迎といったところだ。

ラージヘッドに象徴されるように、70年代を思わせるルックスが最大の特徴だが、実際ネックのみサテン・アクリルウレタン塗装となっており、いわゆるヴィンテージ系とはまったく違う手触りとなる。指板は12Rという平らなものでローズあるいは貼りメイプル、22フレットまでミディアムジャンボが打たれている。まるで80年代のテクニカルギタリストが70年代ストラトを改造したときのスペックのようだ。

ボディーはシンプルにアルダーなので、重量は標準的であろう。絞ったときのハイ落ちが心地よいGreasebucket Tone Circuitを搭載し、ピックアップにはサマリウムコバルト・ノイズレスピックアップを搭載、シンクロは2点支持、LSRローラーナットにスパーゼル・トリムロックペグ、ヒールカットも施しての登場だ。写真を見る限りストラップピンも最初からロックピンがセットされている。

カラーは、ダコタレッドと3トーンサンバーストが用意されている。現代的な最高レベルのプレイヤビリティーと、レリックによる風格(親近感?)を併せ持った、本気印の異端児ストラト。プロをはじめとしたハイレベル・プレイヤーから高い支持と評価を集めそうなストラトだ。

ハードケース付属、価格はオープンプライスだ。

Fender Custom Shop Limited Collection Stratocaster Pro Relic
・color:Dakota Red、Faded 3-Color Sunburst
・select alder body
・modern C-shaped maple neck with 12"-radius round-laminated fingerboard (as noted, maple or rosewood)
・22 medium jumbo frets
・three Samarium Cobalt Noiseless Stratocaster pickups
・five-way switching and Greasebucket tone circuit
・new deluxe two-point synchronized tremolo bridge with polished stainless steel saddles and block
・Sperzel Trim-Lok staggered tuners
・LSR roller nut
・contoured heel for easier access to upper frets and a three-ply parchment pickguard.
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