未完の大器、大知正紘登場

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大知正紘というソロ・シンガーが、デビューを果たした。デビュー曲「さくら」の着うた(R)は、3月1日からレコチョク、music.jp他にて無料配信がスタートとなっており、大きな話題になることだろう。

この「さくら」は、BSフジ開局10周年記念P&Gパンテーンドラマスペシャル「初恋クロニクル」の主題歌にも決定しており、放送日の3月13日からはmusic.jpにて着うたフル(R)の配信が開始となる。また3月12日からは、全国のTSUTAYAにてCD+DVD(「さくら」PV収録)2枚組がフリーレンタル開始となる。この「さくら」PVは、ドラマ「初恋クロニクル」出演者の岡本杏里によるドラマのサブストーリーとなっており、一部MySpaceで公開されているものだ。

デビューから、タイアップと無料施策で話題性も抜群だが、プロモーション展開がすごいのではなく、注目すべきは、大知正紘というミュージシャンの持つ資質と可能性である。

憂いと希望と、悲しみと喜びを表裏にブレンドした歌声は、一聴して耳を捉えて離さないだろう。


大知正紘は、三重県の伊賀という山に囲まれた土地で生まれ育ち、音楽をやっていた父の影響でギターを持ち音楽を始めた。小さな頃からザ・ビートルズ、カーペンターズなどの音楽が溢れている環境にあり、邦楽のみならず洋楽も受け入れられる柔軟さはこの環境で培われたようだ。

伊賀市という人通りの少ない街でストリートを続ける日々を送っていたある日、テレビ番組「ストリートファイターズ」の企画「平成生まれ限定のオーディションHジェネ祭り08」を目にし、バンドばかりの応募の中ひとりでどこまで伝わるか試したくて応募をしたという。オーディションが始まると一次予選の時から、審査員の間でも「スゴイ奴が出てきた」と噂になり、結果その勢いのまま数々のバンドを押しのけ決勝大会へ進出。そして異例の審査員特別賞を獲得した。

翌2009年5月末に上京。本格的な楽曲制作を始めると、その音楽性の幅広さと可能性にその存在はさらに際立ってきた。この可能性を広げられるプロデューサーはいないのか、とスタッフがダメ元で小林武史に音源を送ったところ、すぐに返答があり、数日後には対面が実現していたという。

将来シーンを牽引していくであろうミュージシャンが誕生する瞬間というのは、なかなか遭遇できないもの。この3月1日、まずは着うた(R)のフリーダウンロードで、第一接近遭遇を果たして欲しい。大知正紘の音楽の輪が、今広がりはじめたのだから。

◆大知正紘マイスペース
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