五十嵐公太の果報は寝て待つ!第2回「色」

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誰にでもそのひとなりのこだわりがあって、意外と生き方にまで大きく影響してしまうもの。でも、あまりこだわりが強過ぎても生きづらくなってしまうから、その時々「いいかげんに!?」にやっていかないと…

つまり「ちょうど良い加減に!」 そんなことを考えながら、自分のいろ~んなこだわりを書かせて貰います!

「色」

たくさんの色のなかで、特に「青」が好きだ。

たいてい青いものにまず目がいくし、気に入った「青」に出会うと心から嬉しくなる。もちろん「青」であれば何でも良いって訳ではない。軽快なものから深いもの、明暗そりゃ~いろんな「青」があるし、微妙なニュアンスで全然違う「青」になってしまうから。

さすがに服で青を使うのは難しいからパスすることも多い。

もしかしたら、青がいちばん多彩なのかもしれない!って勝手に思ってる。

ドラムもかなり長いこと「青い」セットを使っている。ところが、お気に入りの「青」のセットを一回作ってしまうとその次がたいへん。また同じ色ってわけにもいかないから、新しい「青」選びにかなり奮闘することになる。時には半年くらい色が決まらなかったりなんてことも。そりゃあ「青」ばっかり作ってたらネタがなくなってしまうのは当たり前だよね。

パール楽器の工場がまだ千葉にあった頃、当時は塗装の名物オバちゃんがいて、「こんな感じでお願いします!」って見本の青をもって話にいくと、「まかせとき!」的な感じでお気に入りにの「青」を塗ってくれた。いまは工場も海外に移ってしまってやり取りにも時間がかかる。気に入った「青い」セットを手に入れるのも一苦労だ。

で、さすがにここ何年かは「白い」ドラムをつかっていた。なぜにシロかって?気に入った青が無くなっちゃったから…「白」
いやいや!
実はこのシロったって普通のシロじゃないのよ。光線が当たるとそこだけ「青く」発色する特殊な塗料マジョーラのシロ。かなりムリヤリな感じだけど…気持ちの中ではちゃんと「青」な訳ですよ。笑

むかし「青い」クルマが欲しくて、仕事のついでに英国の片田舎のクルマ工場まで「青」を選びに行ったことがある。そのときに驚いたのが、なんとそこの工場に26種類もの「青いクルマ」があったこと!当然呼び名も全部違っていて「セレシアルブルー」とか「アトランティス パール ブルー」「アンティギュアブルー」なんて凝った名前がたくさん!青にもいろいろあるんだな~なんて感心しながら
「いったい全部で何種類の色のクルマがあるの?」って聞いたら、
「240」
「それでも気に入らなかったら新しくつくるよ。」って。
あ…ありえない!
こだわってる人はいるんだ~!って嬉しくなった。

日本人だって色へのこだわりはあるよ。でも、なかなかそこまで細かいことをいう人は少ないと思う。気候のせいもあるのかな。たとえば海外の湿気が少ない街でみるモノの発色の仕方ってスゴいじゃない?こんなにカラフル!って。残念ながら日本ではそこまで色がハッキリ出ないものね。必然的?に売る側もそんなに細かくはやってない。たとえメーカーが豊富な色を用意しても、結局売れるのは無難な色ってことになってしまうらしい。

残念だな。

モノを選ぶときこの3色から選んで?なんていわれてもガッカリだよ。もっともっと無限大な色を楽しみたいのに…
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