ギルガメッシュ、ラウドロックをここまで楽しませるバンドは他にいない
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1月31日に行なわれたこのライヴは、2009年12月16日にリリースされた4枚目のアルバム『NOW』の発売を記念したプレミアム・ライヴだった。
◆<NEW ALBUM RELEASE PREMIUM ONEMAN SHOW 2010>~画像~
アルバムのオープニングを飾るトランス色の強いインスト・ナンバー「now (intro)」は、まさに、クラブイベントも行なわれる、このSTUDIO COASTでのライヴの景色を想定して作られた楽曲とあり、この日のライヴのオープニングを見事なまでに、鮮やかに彩った。「bit crash」「NO MUSIC NO REASON」??と、アルバムの並びと同じメニューで届けられたセットリストに、オーディエンスは更に熱を上げていく。
電子的同期音と轟音のバンドサウンドが、絶妙なバランスで絡み合う楽曲たちは、オーディエンスの力強い掛け声やハンド・クラップという生のビートが加わることにより、この日しかない、この日ならではの色に染め上げられていった。素晴しい一体感だ。
ド頭から、こんなにゾクゾクさせられっぱなしのライヴは久しぶりだ。
これまたアルバムと同様に、中盤に歌モノが置かれていたのだが、轟音で攻め立ててきた流れの中で差し込まれる刹那的なメロディーは、実に反則技であった。彼らからぶつけられる音を身体全体で受け止めていたオーディエンスも、この唄モノブロックでは、物音ひとつ立てず、真っ直ぐにステージを見つめ、その音と唄を全身に浴びるように聞き入った。
そんな唄モノ・ゾーンの静謐を打ち砕いた後半戦は、ステージ後ろに設置された巨大なスクリーンに映し出される電飾文字や映像とのコラボレイトに更に拍車がかかり、前半戦の勢いとはまた違ったノリをフロアに生み出していた。
そして。彼らはこの日のライヴを、“もう後ろは振り向かない”という決意を音に託したというミディアム・ナンバー「crying rain」で締めくくったのだった。
2月21日のHEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3を皮切りに、全国14カ所のツアーをスタートさせる彼ら。このツアーで、14色の『NOW』を開花させ、新たなる化学変化を掴んで帰ってくることだろう。
ヘヴィでソリッド。それでいてリズミック。それでいてメロディアス。ラウドロックをここまで楽しませるバンドは他にいない。今。1番期待を寄せるバンド・ギルガメッシュ。彼らの今後に期待したい。
文●武市尚子
写真●平沼久奈
◆ギルガメッシュ・オフィシャルサイト
◆ギルガメッシュ・マイスペース
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