angela、壮大な<ミュージック・ワンダー★大サーカス 4th>レポート

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angelaが、年末恒例のスーパーライヴ<ミュージック・ワンダー★大サーカス 4th>を2009年12月29日に東京・中野サンプラザにて開催した。一大エンターテインメントショウとなったこのライヴのレポートが届いたのでお届けしよう。

◆angela 画像@2009.12.29<ミュージック・ワンダー★大サーカス 4th>

   ◆   ◆   ◆

「ねぇねぇおばあちゃん、町はずれのサーカス小屋につれていってよ」
「ミュージック・ワンダー大サーカスのことかい。あそこには秘密があるんじゃ。あのサーカス小屋の下には昔は大きな歯車があってね。その歯車は回れば回るほど綺麗なお人形さん達がそれはそれは楽しいショーを見せてくれたんじゃ……」

お婆ちゃん(cv.松尾佳子)と男の子(cv.小林由美子)の昔話風の会話から始まった今回のステージは、ファンタジー仕立て。いつもの<サーカス>らしく、冒頭はゴージャスなステージを繰り広げていたangela。しかしおなじみ3人のクラウンが舞台袖にある「ON/OFF」の目盛りのついたレバーを悪戯を開始。レバーをONからOFF側に半分ほど動かすと、なぜかangelaや、ダンサー達の動きがストップしてしまう。

そして、レバーをOFFにしてしまうと、雷鳴が鳴り響き、黒装束に真っ白な仮面をつけた闇に巣食う巨大な異形の者と、その使者たちが踊り狂い……そして闇の中から、正体不明ながらangelaをリスペクトしているというドメスティック・ラヴ❤バンドが降臨! angelaのバラードの名曲までもパンクサウンド&超ハイトーンシャウトでダークに変身させてカヴァーしまくった。ところが、である。ヴォーカル・家庭内愛子の横暴(愛子様が貝柱の養殖でドメラバの活動を疎かにしたから?)にZ-GATZ達メンバーが反逆、レバーをOFFからONへ動かす。すると、何事もなかったかのようにangelaのステージが再開された。

しかし、平穏も束の間、angelaがひもといた「ミュージック・ワンダー死海文書」には「12月29日19時54分、サーカス小屋の地下にて回りし幸福の歯車が神の意志で崩壊、世界を暗黒の都と化すであろう……」という予言が。次の瞬間、轟音とともに崩壊する歯車。そんな窮地を救ったのはぢぇらっ子達の「明日へbrilliant road」の大合唱……歌の力でangelaは新たな生命を得る。

「失うことをきっかけに新しい何かを生み出すこともできる。今できることの一歩、それを踏み出すことが新しい道になるんじゃ」

…と、実はこのお話(ライヴ展開)、atsukoお婆ちゃん(!)がKATSU坊や(!)に語るという物語だったのだ。“歯車”をテーマにした、angelaらしいストーリーとライヴの世界観に、ぢぇらっ子達も完全に引き込まれていた。
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