MAKE-UP復活、ミニアルバムをリリース

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しかし当時のメタル・シーンは派手でテクニカルで尖っていたものが好まれる傾向にあり、80年代半ばを迎えたころ、MAKE-UPは解散を決めてしまう。そんな時期に作られた1曲が「ペガサス幻想」で、皮肉にもバンドにとって最大のヒット曲になった。

1987年に解散し、その後はGRAND-PRIXなるバンドをはじめ、それぞれの活動に入っていったメンバー5人。彼らが再び集まることになったのは2002年のイベント<HARD ROCK SUMMIT>でのことだった。すでに豊川義弘(Dr)と池田育義(B)は音楽シーンから遠ざかっていたが、そのイベントのために特別に復帰。ハード・ロック・ファンを喜ばせた。

その後も何度か機会があるたびにライブを行なっていたMAKE-UP。そしてついに2009年1月の<Anime Japan Fes 2009年 冬の陣>のステージで、正式に再結成が発表された。正式メンバーはNoB(Vo)、河野陽吾(Key)、松澤浩明(G)の3人。

今回のミニ・アルバム『The Voice From Yesterday』は、もともと「ペガサス幻想」をストリングスを導入したアレンジでセルフ・リメイクする話から始まったもの。それに取り組んでいくうちに様々な思いとアイデアが膨らみ、6曲入りのミニ・アルバムに発展した。

アニメ・ファンが注目するのは「ペガサス幻想(21st century ver.)」が収録されていることだろう。生のストリングスをフィーチャーしつつも、バンド・サウンドは原曲よりもヘヴィな方向にアプローチ。広がりあるサウンドと力強さの融合美は、まさに星闘士星矢のイメージをリアルに感じさせてくれる。この数年、世界中で日本のアニメ・ブームが人気で、特にブラジルではフェスも開かれるほど盛況だが、未だに「ペガサス幻想」は愛されるナンバーのひとつ。最新アレンジの登場により、さらに盛り上がるだろう。星闘士星矢のエンディング・テーマだった「永遠ブルー(21st century ver.)」もミニ・アルバムには収められている。
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