ONE☆DRAFT、切ない感動が胸にあふれ出す最高のキラーチューン「ワンダフルデイズ」リリース特集

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ONE☆DRAFT テレビ東京系アニメ『銀魂』エンディングテーマ最新シングル「ワンダフルデイズ」2009.11.11 リリース特集

この歌詞にウソはない悩みと正面からぶつかりポジティヴな生き方を追い求める切ない感動が胸にあふれ出す最高のキラーチューンが完成

ONE☆DRAFTの新曲「ワンダフルデイズ」は、軽快な四つ打ちのビートと、せつないメロディを組み合わせたキャッチーな曲。その歌詞の中に織り込まれたメッセージは、現代の無味な生活に疲れた人を励まし、未来の希望を見せてくれる。この曲に込めた深い思いを訊く大特集だ。

──あっという間に今年も残すところあと2ヶ月を切りました。

RYO: 早いっ。

LANCE: つい最近のようだね。サンタクロースとか、トナカイの衣装を着てライヴをやったのが(笑)。サックス吹いたり、踊ったり。

DJ MAKKI: やったね(笑)。去年のワンマンだ。

LANCE: オレ、「冬ソナ」歌ったもん(笑)。懐かしい。

──振り返るにはまだ早いですけど、充実した年だったんじゃないですか。

DJ MAKKI: 6月のアルバムまでは、ジェットコースターみたいなスピードでしたね。

LANCE: そう考えると、濃かったね。

RYO: 今年は「情熱」が出た時が一番忙しかった。野球の関係で、いろんなところに出させてもらったし。久しぶりに、朝早くの仕事とかもあったんで。

──やはりアルバム『DREAMAKER』で一区切りというか、今は次のモードに切り替わっているんですか。

LANCE: 曲に関しては、ないですね。アルバムを出す前に作った曲を、今後もリリースしたりするので。アルバムもシングルも、曲を作る時には同じなんですよ。でも気持ち的には、3枚目のアルバムに向けて行ってるなという感じはありますけどね。

──そしてニューシングル「ワンダフルデイズ」は、テレビ東京系アニメ「銀魂」エンディングテーマです。軽快な四つ打ちのビートと、せつないメロディを組み合わせたキャッチーな曲。これは、アニメの話をもらってから作った曲ですか。

LANCE: 一番まではできていて、そのあとに書き足した感じです。一番で書いたものは崩さないでくれということだったので、あえてアニメは見ずに、そのまま続きを書いて。

──もともとは、どんなふうに作り始めた曲ですか。

LANCE: そんなに落ち込んでたとか、この曲の内容に沿った環境にいたわけじゃないですけど…(笑)。ものの見方というものをいろんな角度でとらえて、曲を作ったり、映画を作ったり、いろんな人が表現をする中で、僕も歌詞を書く時にどういう視点から見るか? という時に、「ワンダフルデイズ」という曲は──日々自分のとる行動によって何を吸収できるかが人それぞれで違うというか、バブルだろうが不景気だろうが関係なく、その人にとっての「最高」はいろんなところにあふれていると思うんですね。そういう「ワンダフルな日々」のために、その中で自分がどれだけ尽くすかということを思っていて。「ワンダフルデイズ」というのは、最初は英語表記で「ONE THE FULL DAYS」だったんですよ。読み方は「ワンダフルデイズ」なんですけど、ONE☆DRAFTの「☆」を入れた「ONE☆THE FULL DAYS」だったんですよ。「ONEであること」に対して、どれだけFULLな気持ちで行けるかということが、本当の「ワンダフル」じゃないか、とか。そういう意味だったんですけど、タイトルがわかりづらいという意見があったので(笑)。

──せっかく深く考えたのに…(笑)。

LANCE: 「そういうの、いらないから」みたいな(笑)。

RYO: 大人の意見としてね。

LANCE: それで、カタカナでわかりやすく「ワンダフルデイズ」になったんですけど。そういった意味合いを込めて書いたので、落ち込んでいて「ここから抜け出そう」とかじゃなくて、今でも十分すぎるぐらいだけど、「その中でもウキウキすることはねぇかな?」っていう感じですね。

──毎回思いますけど、LANCEさんの言葉へのこだわりってすごいですね。「二人」を組み合わせると「天」になるとか。そういうアナグラムのようなものって、もともと好きなんですか。

LANCE: なんかね、文字なんて――しゃべっていれば伝わるけども、文字を書いてそれを形にしないといけないのであれば、そこには由来があるじゃないですか。「人」という字はお互いに支えあうから、とか。そういった形をバラしていく行程の中に、違う意味や、ほかに似ているものが、いろいろ見つかるので。でもそれに気づいたのは最近ですね。エジプトに興味があって、エジプトの文字を一個一個分析している本を買って、それで自分の名前も書けるんですよ。象形文字で。そういうのが好きで、カッコいいなと思って書いたりしていて。そうすると、自分にしかわからない暗号みたいに見えるじゃないですか。「ワンダフルデイズ」の中にも実はそういったものがあるというようなことを、歌詞カードを見てもらって

歌っているのを聴くとわかんないけど、自分が歌う時には文字が浮かぶというか、「こういう意味があるんだ」という感情を声に出すところがあるんで。遊びも兼ねて、ですけどね。

──そういう話を聞くと、曲の持つメッセージがグッと深まります。ちなみにRYOさんもそういうことをするタイプですか。

RYO: しないタイプです(笑)。「そういうのがあるんだ」って、今聞いてて思ったぐらいなんで(笑)。勉強になりました。でもその中に深い意味合いがあると、また面白いですよね。前にも、「青春の雨」を「なみだ」と読んでたりとか。ちょっとしたクイズのような、ポイントが隠れてますよね。面白いと思います。

──RYOさんは、この曲にどんな思いを込めてますか。

RYO: そうですね、僕「少年ジャンプ」が好きなんで、「銀魂」も読んでたんですよ。まず第一にそこがうれしいですね(笑)。しかも「ジャンプ」にも載れましたしね。

LANCE: 載ったの、見た? オレ見てない。

RYO: 親父にも見せちゃいました(笑)。「ジャンプ」、親父も好きだったんで。「載ったぞジャンプ!」って(笑)。

DJ MAKKI: 二代揃って(笑)。

RYO: デビューしてからも、そんなに連絡のなかった中学の時のオタクだったような友達とかから連絡が来て、「ジャンプ載ってるじゃん!」って。おまえら、そこかよ!って(笑)。この間も大阪で、わざわざ「銀魂」の単行本にサインしてくれみたいな。

LANCE: マジ?

RYO: 作者じゃないのにいいのかなと思いながら、書きましたけど(笑)。そういう反応があるのはうれしいですよね。マンガにも登場したいな~。オレらが歌ってるシーンとか、ちょっと書いてほしいですね。

DJ MAKKI: 提案してる(笑)。

──軽~く書いておきます(笑)。そして、この曲はすごく映像的な歌詞でもありますよね。都会の交差点とか、ビル街とか。

LANCE: 僕が受けた感じを、勝手に書いてはいるんですけどね。スクランブル交差点で、信号が青になった瞬間にいろんな人が行き交っていく様を見て──田舎のご近所さんのように「おはようございます」というのもないし、いろんな人が行き交う場所にいろんなものが落ちているというか、そういう不透明な感じを描きたかったので。モノクロな感じを出したかったんですね。

RYO: ふとテロリストが歩いてるかもしれないしね。

LANCE: 言ってる意味がよくわからない(笑)。

⇒NEXT INTERVIEW 後編

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