石川さゆりの「天城越え(イチローver.)」が轟く、くるり主催の野外フェス
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主要ターミナル駅(京都駅)から徒歩圏内という場所で開催される野外フェスは、全国でも類を見ない、くるりならではのイベント。京都で新しい音楽の楽しみ方を提案したいと考えるくるりと、京都を発信源として、未来の歴史の扉を開く新しい文化を京都から全世界へ発信したいと考える京都市側の考えが結びついたからこそ実現した、市内での大型野外フェスだ。
3年目となった今回は、奥田民生、矢野顕子をはじめ、初の野外フェス出演となる石川さゆり、BO GUMBO3 feat.ラキタ、ふちがみとふなと、そしてアメリカからベン・クウェラーが参加した。
市内での開催ということから、このフェスでは全アーティストがアコースティック中心の演奏となる。故・どんと氏の息子、ラキタがギターとして参加したBO GUMBO3 feat.ラキタは、「ゆ~らゆら祭りの国へ」でラキタがヴォーカルをとり、すばらしいパフォーマンスを見せた。
また、ピアノ弾き語りを行なった矢野顕子は、『くるり鶏びゅ~と』にも収録されているくるりのカヴァー「Baby I LoveYou」を披露。同じく弾き語りで会場を一気にヒートアップさせた奥田民生のステージでは、ライヴ中盤にくるりの岸田が登場し、くるりの「ばらの花」、奥田民生の「息子」を2人でパフォーマンスするというサプライズで会場を沸かせた。
トリ前に登場したのは、初の野外フェスティバル出演となる演歌歌手、石川さゆり。観客が興味深々で見守る中、国民的名曲「津軽海峡・冬景色」を1曲目に披露。さらには、2008年の紅白歌合戦で披露した「天城越え(イチローver.)」をライヴで初披露し、堂々とした圧巻のパフォーマンスで観客を圧倒した。
陽が沈み始めた頃、ついにトリのくるりが登場。アルバム『魂のゆくえ』に収録の「太陽のブルース」でライヴをスタートさせたくるりは、3年目を迎えることができたこのイベントと、来場してくれた観客への感謝の気持ちをこめて熱いパフォーマンスを展開した。中盤では本日2回目のサプライズとして、石川さゆりが再登場。この日のために作られた新曲「夜汽車はいつも夢を乗せて」を披露した。
8曲目の「魂のゆくえ」で本編を終了した後、アンコールに応えて再び登場したメンバーは、最後の曲として「虹」をパフォーマンス。演奏後、出演者全員を呼び込み、鳴り止まない歓声と拍手の中、3回目の<京都音楽博覧会>は幕を閉じた。
なお、10月21日には、奥田民生、矢野顕子、木村カエラ、松任谷由実らが参加したくるり初のトリビュート・アルバム『くるり鶏びゅ~と/ V.A.』が発売される。
『くるり鶏びゅ~と / V.A.』
BNCL-40 ¥3,000(tax in)
2009年10月21日発売
◆<京都音楽博覧会>公式サイト
◆くるりオフィシャルサイト「くるり on WEB」
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