渋谷オーチャードホールが、南太平洋の楽園に

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日本でのワールド・ミュージック普及に貢献したシンガーのSANDII(サンディー)が、自身の33年に及ぶ音楽生活の集大成イベント<サンディーズ・スーパー・レヴュー The Heart Of Paradise>を、9月21日に東京渋谷オーチャードホールで開催する。

サンディーは1976年に世界歌謡祭で最優秀歌唱賞を受賞し、シンガーとしてのキャリアをスタートさせた。1980年にはYMOの細野晴臣プロデュースのアルバムを日英でリリース。その後、サンディー&ザ・サンセッツを結成し、ヨーロッパやオーストラリアでツアーを敢行。英MME誌で高評価を得たり、シングル「スティッキー・ミュージック」が豪チャートで3位になる等、日本よりも海外で評判となった。未だ支持者も多く、ウィキペディア英語版には、現在でもそのグループ名が掲載されている程だ。

1990年にはシンガポールのディック・リーのプロデュース・アルバム『マーシー』でソロ活動を再開。戦前の歌謡曲からハワイアン、アジアやブラジルの音楽を貪欲に吸収し解釈した独自のスタイルは、当時、日本で巻き起こったワールドミュージック・ブームの牽引車的な存在となった。

1996年からは幼少期に過ごしたハワイに傾倒し、自らフラのスタジオを主宰し、多くの門下生を育てている。2005年にフラ・カルチャーを伝導する最高位である「クムフラ」の称号を受けた後は、朝霧高原jamやフジロック出演等の他流試合を通じて、フラ普及活動を精力的に行なっている状況だ。

9月21日に開催となる<The Heart Of Paradise>では、THE BOOM/スガシカオ/サザン・オール・スターズ等のサポートで活躍するシンガー7人から成るザ・ココナツ・カップスの華やかなコーラス、6人の熟練ミュージシャンが奏でる和みの演奏、総勢100人のフラ・ダンサーズの圧巻なパフォーマンス…と、ハワイからポリネシア、タヒチへ連なる環太平洋カルチャーが体感できるステージが繰り広げられる予定だ。

20世紀半ばのハリウッド映画やミュージカルで描かれた、どこか懐かしくもあり新しくもあるレトロ・フィーチャーな極彩色の南太平洋空間が、9月21日に渋谷 bunkamura オーチャードホールで再現される。パン・パシフィック・カルチャー満載のイベント<サンディーズ・スーパー・レヴュー>で、南国の風に吹かれてみれば、その心地よさこそ、新たな音楽との出会いの一歩かも。

<Sandii's Super Reviews  The Heart Of Paradise>
2009年9月21日(月・祝) 16:30開場/17:00開演
@Bunkamura オーチャードホール
サンディー/ザ・ココナツ・カップス/サンディーズ・フラスターズ/テ・ヒヴァ・ヌイ・ノ・マヌメレ タヒチアンダンサーズ
◆チケット詳細&購入ページ
[問]ディスクガレージ 03-5436-9600(平日12:00-19:00)
◆サンディー・オフィシャルサイト

『Kabira -花ビラ / SandiiBunbun』
2009年6月2発売
CD:MP-8888 \2,625
1.Lalani
2.Dripping Cristals
3.Hi! Hi! Hi! Hi!
4.Mustafa
5.Shanti
6.pema~気づきの花~
7.Fly so high~天使の記憶~
8.PAYAKA
9.Wake up to Dream
10. Up on a Lotus
11. Kabira-花ビラ
12. Wish~そしてちかづく流れ星~
13. Dream Time
14. 女神のはからい
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