The Beatles、<ザ・ビートルズ09・09・09>特集
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『ウィズ・ザ・ビートルズ』(TOCP-71002)\2,600(tax in)
1963年11月22日発売(英)
ファースト・アルバムを1位の座から蹴落としたのがこのセカンド・アルバム。オリジナル8曲、カヴァー6曲。軽快なロックンロールに始まり、シャウトでしめる前作の方向性にのっとった形だ。1作めで実績が認められ、2か月の制作期間がおかれている。全体にヴォーカルも演奏も荒けずりで、オリジナルもこれといった有名な曲はないが、光を放ち始めたダイアモンドといった印象がある。チャック・ベリーに代表されるR&Bからマーベレッツのようなハーモニーに重点をおいたコーラス・グループまで、幅広い指向性とサウンドのルーツを探ることができるのもこのアルバムの特徴。ハーフ・シャドウで4人の顔を浮かびあがらせたモノトーンの斬新なジャケットは、アメリカや日本でのファースト・アルバムにも使われ、初期のビートルズを象徴する写真となっている。30万枚という予約枚数の新記録を樹立。イギリス初のミリオン・セラーにも輝いている。
トリビア的豆知識
(1)ファースト・アルバムは持ち歌の発表会だったが、『ウィズ・ザ・ビートルズ』はビートルズの最初の歌集(ソングブック)である。※プロデューサーであるジョージ・マーティンの発言。2009年発売のリマスター盤『ウィズ・ザ・ビートルズ』の映像部分に収録されている。アルバムの14曲中8曲がビートルズの作詞作曲である。
(2)『ウィズ・ザ・ビートルズ』はイギリス初のミリオン・セラー・アルバムである。※イギリスのミュージシャンのアルバムで初めて100万枚を突破した(1965年9月)。シングル中心の時代に高額なアルバムをこれだけ売るのは驚異的なことだった。これより以前に100万を売ったアルバムは映画『南太平洋』のサントラのみ。
(3)「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」はローリング・ストーンズの目の前でジョンとポールが書きあげた。※リンゴが歌う曲としてレノン&マッカートニーが準備していた楽曲。1963年9月10日、ローリング・ストーンズが録音をしていたスタジオを訪れたジョンとポールが、その場で完成させて提供した。ローリング・ストーンズは11月1日にシングルを発売し、彼らの最初のヒット曲となる。それよりほんの3週間後に発売されたアルバム『ウィズ・ザ・ビートルズ』には、リンゴのヴォーカルで収録。
(4)「ナット・ア・セカンド・タイム」はマーラーとの対比で称讃された。※アルバム発売から約1ヵ月後、『タイムズ』紙にビートルズの音楽に関する評論が載り、この曲はマーラーの「大地の歌」と同じエオリア旋法が誉め讃えられた。ビートルズ自身は何のことだかさっぱりわからなかった。
(5)「ドント・バザー・ミー」は、ジョージ・ハリスンが「初めて作った曲」である。※「初めて曲を書いたんだ (I wrote my first song on this album)」とのジョージの発言が、2009年発売のリマスター盤『ウィズ・ザ・ビートルズ』の映像部分に収録されている。
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