ロシアの貴公子スヴォイ、遂に日本上陸

幼少よりロシア政府からクラシックとジャズピアノの英才教育を受けてきたという、ロシア生まれの天才シンガーSVOY（スヴォイ）が、遂に日本デビューを飾る。

「まるでマルーン5やジョン・メイヤーがR&Bクラブでエレクトロポップに出会ったよう」とはヨーコ・オノの発言。彼女の発言をどうとらえるかは人それぞれだが、スヴォイの天賦の才を分かりやすく端的に表わした名言であると思う。

エリート教育を受けたスヴォイは、その後渡米、名門バークリー音楽大学でジャズを学びながら、在学中も大物コンポーザーに従事し、現場を経験。ジョン･レノン作曲コンペでも3位に入り、才能に惚れたオノ･ヨーコから個人的にアワードへ招聘される。2004年にはプロフェッショナル･ミュージックの学位を得、2007年にアルバムをリリースすることになる。

知的でソウルフルな歌声、都会的で切ないメロディーに疾走感に溢れどことなくロシアの面影を残すひんやりとしたエレクトロサウンド。エモからザ・ポスタル・サーヴィスの1stアルバム『ギヴ・アップ』を経過したスタイルに、ピアノ、クロスオーヴァージャズ、R&B、エレクトロニカなどをモダンに展開したサウンドが、スヴォイの現作品を彩る要素だ。

7月8日にリリースとなるアルバム『Eclectric + Consequence 1.0EP』は2007年に発表された『Eclectric』に2曲のボーナストラックを追加、さらに2009年にデジタルリリースされたばかりの「Consequence EP 1.0」をボーナスディスクとして追加した限定日本盤である。

理屈はいらない。このPVをみて、音を聴いて、ピンときたら是非アルバムを。突出した才能が聴かせてくれる音楽は、僕らのささやかな生活に、心地よいアーティスティックな波風を立ててくれるのだ。

◆スヴォイ・マイスペース