Creature Creature大阪初見参、いよいよ6月20日東京来襲
伝説的ロック・バンド、DEAD ENDのヴォーカリストとして、広くリスペクトを集めてきたMORRIE。彼の率いるCreature Creatureが、去る6月17日、この名義では初となる大阪公演を行なった。
Creature Creatureは、固定的なラインナップによる“バンド”ではなく、あくまでMORRIE個人にとっての表現形態のひとつ。2006年に3枚のシングルと、1stアルバム『Light & Lust』を発表。2006年末には東京のみで一夜限りのライヴを行なっており、それ以来のワンマン公演ということになる。MORRIE自身がNY在住という事情もあり、あらかじめバンド然とした活動を実践しにくい成り立ちをしているわけだが、そんな状況下で彼自身とファンの双方が飢餓感を高めてきたことは言うまでもない。正直なところ、やや唐突に実現した印象の否めない“来日公演”ではあったが、会場となった大阪・BIG CATには、他のライヴとはひと味違った独特の緊張感と混沌が渦巻いていた。
<シモーヌと逆鱗>と銘打たれた今回のステージで彼の脇を固めているのは、HIRO(g:Libraian、ex-La'cryma Christi)、SHINOBU(g:ex-Guy's Family)、HITOKI(b:ROBO+S、Dummy's Corporation、ex-黒夢)、そしてSAKURA(ds:S.O.A.P.、ex-L'arc~en~Ciel、ex-ZIGZO)という顔ぶれ。2006年末の公演から引き続いての参加はHIROのみということになるが、HITOKIは過去にこのグループの一員としてイベント出演を果たしているし、SAKURAには遠い昔、DEAD ENDのローディを務めていたという事実もある。SHINOBUとは文字通りの初合流ということになるが、Creature Creatureは、いわゆる“即製バンド”的な軽さとは、当然ながら無縁だ。実際のところ、今回の公演のために6月上旬に帰国していたMORRIEを囲みながら、短期間のうちにかなり高密度なリハーサルが行なわれてきたということだが、構築美と即興性、安定感とスリルを同時に堪能させてくれる演奏ぶりには何度も鳥肌が立ったし、それは言うまでもなく、官能美と攻撃性を兼ね備えたMORRIE自身のヴォーカル・パフォーマンスについても同じだった。
渋谷・O-EASTでの東京公演が6月20日に控えているだけに、ライヴ自体に関する具体的な記述は避けておくことにするが、『Light & Lust』からの楽曲はもちろんのこと、過去2年半の時間経過が単なる沈黙ではなかったことを証明してみせるかのように、初披露となる新曲群も惜しげもなく披露。Creature Creatureが静止状態にはないことを改めて印象づけるとともに、さらなる進化を予感させるステージとなった。
実際のところ、東京公演終了後のCreature Creatureとしての動向は、少なくとも現時点においてはまったく明らかにされていない。が、MORRIEとは20年を超える付き合いでもある筆者としては、ごく近いうちに彼と話をして、彼自身の言葉とともに“今後”に関する情報をお届けするつもりでいる。とはいえ、とにかくその前に、6月20日の東京公演でCreature Creatureのライヴに触れてみて欲しい。あなたが彼の過去について知らなくてもいい。参加ミュージシャンたちに対する興味が動機であっても、もちろんいい。そこで間違いなく“他では味わえないもの”を堪能することができるはずだし、多くのアーティストたちが彼への敬意や思い入れを口にする理由がわかるはずだから。
増田勇一
<シモーヌと逆鱗>
2009年6月20日(土)
@東京・渋谷O-EAST
開場18:00/開演19:00
◆Creature Creatureオフィシャルサイト
◆Creature Creatureマイスペース
Creature Creatureは、固定的なラインナップによる“バンド”ではなく、あくまでMORRIE個人にとっての表現形態のひとつ。2006年に3枚のシングルと、1stアルバム『Light & Lust』を発表。2006年末には東京のみで一夜限りのライヴを行なっており、それ以来のワンマン公演ということになる。MORRIE自身がNY在住という事情もあり、あらかじめバンド然とした活動を実践しにくい成り立ちをしているわけだが、そんな状況下で彼自身とファンの双方が飢餓感を高めてきたことは言うまでもない。正直なところ、やや唐突に実現した印象の否めない“来日公演”ではあったが、会場となった大阪・BIG CATには、他のライヴとはひと味違った独特の緊張感と混沌が渦巻いていた。
<シモーヌと逆鱗>と銘打たれた今回のステージで彼の脇を固めているのは、HIRO(g:Libraian、ex-La'cryma Christi)、SHINOBU(g:ex-Guy's Family)、HITOKI(b:ROBO+S、Dummy's Corporation、ex-黒夢)、そしてSAKURA(ds:S.O.A.P.、ex-L'arc~en~Ciel、ex-ZIGZO)という顔ぶれ。2006年末の公演から引き続いての参加はHIROのみということになるが、HITOKIは過去にこのグループの一員としてイベント出演を果たしているし、SAKURAには遠い昔、DEAD ENDのローディを務めていたという事実もある。SHINOBUとは文字通りの初合流ということになるが、Creature Creatureは、いわゆる“即製バンド”的な軽さとは、当然ながら無縁だ。実際のところ、今回の公演のために6月上旬に帰国していたMORRIEを囲みながら、短期間のうちにかなり高密度なリハーサルが行なわれてきたということだが、構築美と即興性、安定感とスリルを同時に堪能させてくれる演奏ぶりには何度も鳥肌が立ったし、それは言うまでもなく、官能美と攻撃性を兼ね備えたMORRIE自身のヴォーカル・パフォーマンスについても同じだった。
▲6月17日、大阪BIG CATでのMORRIEの最新ショット。あなたにもその目と耳、そして五感を駆使して彼の音楽に触れて欲しい。 |
実際のところ、東京公演終了後のCreature Creatureとしての動向は、少なくとも現時点においてはまったく明らかにされていない。が、MORRIEとは20年を超える付き合いでもある筆者としては、ごく近いうちに彼と話をして、彼自身の言葉とともに“今後”に関する情報をお届けするつもりでいる。とはいえ、とにかくその前に、6月20日の東京公演でCreature Creatureのライヴに触れてみて欲しい。あなたが彼の過去について知らなくてもいい。参加ミュージシャンたちに対する興味が動機であっても、もちろんいい。そこで間違いなく“他では味わえないもの”を堪能することができるはずだし、多くのアーティストたちが彼への敬意や思い入れを口にする理由がわかるはずだから。
増田勇一
<シモーヌと逆鱗>
2009年6月20日(土)
@東京・渋谷O-EAST
開場18:00/開演19:00
◆Creature Creatureオフィシャルサイト
◆Creature Creatureマイスペース
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