「同じ景色にいよう!」CHAGE、2008年<アイシテル>ツアーのDVD発売
CHAGEが2008年に行なったツアー<CHAGE CONCERT TOUR 2008 アイシテル>の東京公演の模様を収録したライヴDVD『CHAGE CONCERT TOUR 2008 アイシテル』がリリースされた。
◆Chageのフォトアルバム
内容を紹介する前にまずはジャケット写真に触れなければならないだろう。無数の紙飛行機がステージに転がっているところを写したこの写真。ファンの中には、この状況を目にしただけで、<When You Lose Your Way / If You Lose Yourself / The Answer's On The Windy Road / On The Windy Road>というコーラスが聴こえてくるという人も多いことだろう。この写真は、CHAGEのライヴのラストを飾る曲として定番の「Windy Road」で目にすることができるワンシーンだ。同曲のサビで、会場に集まったオーディエンスは一斉に紙飛行機を飛ばす。目の前で飛び交う無数の紙飛行機。そのひとつひとつには、CHAGEへの想いや「Windy Road」の歌詞に織り込まれた愛や平和への願いから、ライヴに自分も参加したという意思表明、定番の“イベント”に参加して楽しみたいといった、オーディエンスの大小さまざまな気持ちが込められている。言い換えるなら、この紙飛行機は、オーディエンスの想いだ。
CHAGE、バンドメンバー、スタッフ、そしてオーディエンス。さまざまな想いを乗せて歌われる「Windy Road」の、CHAGEのライヴを最も象徴する一場面。これが今回のDVDのジャケットとなっている。
今回のライヴDVDには、11月13日のSHIBUYA-AXで披露された全曲を収録。ライヴはタイトルにもなっているアルバム『アイシテル』収録曲を中心に置きつつも、彼が1998年にリリースした初のソロオリジナルアルバム『2nd』収録曲、村上啓介、浅井ひろみと結成したバンド、MULTI MAXで発表した曲、さらにはCHAGE and ASKAの楽曲などが目白押し。その上、最新アルバム『Many Happy Returns』では2009年バージョンを収録した石川優子とチャゲの名曲「ふたりの愛ランド」をウクレレ片手にオーディエンスとデュエットするなど、CHAGEファンにとってはたまらない構成となっている。
<CHAGE CONCERT TOUR 2008 アイシテル>のトピックとして大きいのがバンドメンバーだろう。今回のメンバーは、スガ シカオのサウンドプロデュースなどを行なっている森俊之、1998年に行なわれたCHAGE初のソロライヴなどでも感情直結型のギタープレイを披露した西川進、さらにASKAのライヴツアーなどでコーラスを務めたこともある大滝裕子が所属するAMAZONSなど、アルバム『アイシテル』制作時に起用したミュージシャン陣をそのままライヴでもバンドで起用するという異例の豪華仕様。アルバムのグルーヴをダイレクトに届けたいというCHAGEの想いを具現化した形だ。高いテクニックを備えたミュージシャン陣が奏でる音に身を委ね、気持ちよく歌うCHAGEの姿からは、彼の“音楽とともにありたい”“音楽が好き”という気持ちが伝わってくるだろう。
オープニングテーマにふさわしい、気分が高揚するインスト「overture」からスタートし、ステージの下手(しもて)から登場するCHAGE。「アイシテル」ではオーディエンスに“アイシテル”の気持ちを伝え、“体脂肪を燃やすぞー!”“ポロリもあるよー!”と、JFN系列で放送された深夜のラジオ番組「のるそる」「ラジ王」などでも聞かせた巧妙なトークで会場を楽しませる。「LOVE」や「Mr.Liverpool」といった昔のナンバーと「BOYS LIFE」や「waltz」といった楽曲を新旧織り交ぜて披露したかと思うと、ムーディーな「夜のイキモノ」「螢」や、CHAGE自身のことを歌詞に反映させたのかとさえ思えてしまう「クールで行こう!」、そして既婚男性の大半が妙に納得してしまうであろう「Mr.Jの悲劇は岩より重い」と、様々な表情を見せる。『2nd』のシークレットトラックとして収録されていたアレンジでの超攻撃的なロックナンバー「CRIMSON」では、西川のギターとともに、ロックヴォーカリスト・CHAGEとしてのパフォーマンスが炸裂。そして本編ラストの「永遠の謎」では、50歳を過ぎていまだに衰えるということを知らないCHAGEの伸びやかで艶やかで、やさしさに溢れたヴォーカルが胸を打つ。アンコールではサングラスを外してオーディエンスと一緒に歌う「ふたりの愛ランド」に、<Rin-Ga Rin-Ga Rin!>と軽快なミディアムポップにアレンジされたCHAGE and ASKA 1985年のシングル「誘惑のベルが鳴る」を<お前だけに アイシテル>とスペシャルバージョンで。そして大ラスには、冒頭でも述べた「Windy Road」の紙飛行機…。
このライヴDVDを見終わったとき、あなたの目の前には一体どんな景色が広がるだろう。その景色は、CHAGE初のソロシングル「トーキョータワー」でも歌われ、きっとあの日CHAGEが見ていた、そしてオーディエンスが見ていたものと同じ景色であるはずだ。
なお、そんなChage(<アイシテル>ツアーが行なわれた2008年までは“CHAGE”だが、2009年のアルバム『Many Happy Returns』からは“Chage”で活動しているため、ここでもChage表記とする)は、現在<Chageの細道2009>と題したツアーをスタートしたばかり。今回のツアーでは“細道”ということで、あえて全国津々浦々の中規模や小規模な会場をまわる。オーディエンスと近い距離で一緒の時間を過ごしたいというChageの想いがこもった、彼らしいツアーだ。
◆iTunes Store Chage(※iTunesが開きます)
◆ライヴDVD『CHAGE CONCERT TOUR 2008 アイシテル』の情報
◆<Chageの細道2009>チケット情報
◆Chage オフィシャルサイト(CHAGE and ASKA)
◆Chageのフォトアルバム
内容を紹介する前にまずはジャケット写真に触れなければならないだろう。無数の紙飛行機がステージに転がっているところを写したこの写真。ファンの中には、この状況を目にしただけで、<When You Lose Your Way / If You Lose Yourself / The Answer's On The Windy Road / On The Windy Road>というコーラスが聴こえてくるという人も多いことだろう。この写真は、CHAGEのライヴのラストを飾る曲として定番の「Windy Road」で目にすることができるワンシーンだ。同曲のサビで、会場に集まったオーディエンスは一斉に紙飛行機を飛ばす。目の前で飛び交う無数の紙飛行機。そのひとつひとつには、CHAGEへの想いや「Windy Road」の歌詞に織り込まれた愛や平和への願いから、ライヴに自分も参加したという意思表明、定番の“イベント”に参加して楽しみたいといった、オーディエンスの大小さまざまな気持ちが込められている。言い換えるなら、この紙飛行機は、オーディエンスの想いだ。
CHAGE、バンドメンバー、スタッフ、そしてオーディエンス。さまざまな想いを乗せて歌われる「Windy Road」の、CHAGEのライヴを最も象徴する一場面。これが今回のDVDのジャケットとなっている。
今回のライヴDVDには、11月13日のSHIBUYA-AXで披露された全曲を収録。ライヴはタイトルにもなっているアルバム『アイシテル』収録曲を中心に置きつつも、彼が1998年にリリースした初のソロオリジナルアルバム『2nd』収録曲、村上啓介、浅井ひろみと結成したバンド、MULTI MAXで発表した曲、さらにはCHAGE and ASKAの楽曲などが目白押し。その上、最新アルバム『Many Happy Returns』では2009年バージョンを収録した石川優子とチャゲの名曲「ふたりの愛ランド」をウクレレ片手にオーディエンスとデュエットするなど、CHAGEファンにとってはたまらない構成となっている。
<CHAGE CONCERT TOUR 2008 アイシテル>のトピックとして大きいのがバンドメンバーだろう。今回のメンバーは、スガ シカオのサウンドプロデュースなどを行なっている森俊之、1998年に行なわれたCHAGE初のソロライヴなどでも感情直結型のギタープレイを披露した西川進、さらにASKAのライヴツアーなどでコーラスを務めたこともある大滝裕子が所属するAMAZONSなど、アルバム『アイシテル』制作時に起用したミュージシャン陣をそのままライヴでもバンドで起用するという異例の豪華仕様。アルバムのグルーヴをダイレクトに届けたいというCHAGEの想いを具現化した形だ。高いテクニックを備えたミュージシャン陣が奏でる音に身を委ね、気持ちよく歌うCHAGEの姿からは、彼の“音楽とともにありたい”“音楽が好き”という気持ちが伝わってくるだろう。
オープニングテーマにふさわしい、気分が高揚するインスト「overture」からスタートし、ステージの下手(しもて)から登場するCHAGE。「アイシテル」ではオーディエンスに“アイシテル”の気持ちを伝え、“体脂肪を燃やすぞー!”“ポロリもあるよー!”と、JFN系列で放送された深夜のラジオ番組「のるそる」「ラジ王」などでも聞かせた巧妙なトークで会場を楽しませる。「LOVE」や「Mr.Liverpool」といった昔のナンバーと「BOYS LIFE」や「waltz」といった楽曲を新旧織り交ぜて披露したかと思うと、ムーディーな「夜のイキモノ」「螢」や、CHAGE自身のことを歌詞に反映させたのかとさえ思えてしまう「クールで行こう!」、そして既婚男性の大半が妙に納得してしまうであろう「Mr.Jの悲劇は岩より重い」と、様々な表情を見せる。『2nd』のシークレットトラックとして収録されていたアレンジでの超攻撃的なロックナンバー「CRIMSON」では、西川のギターとともに、ロックヴォーカリスト・CHAGEとしてのパフォーマンスが炸裂。そして本編ラストの「永遠の謎」では、50歳を過ぎていまだに衰えるということを知らないCHAGEの伸びやかで艶やかで、やさしさに溢れたヴォーカルが胸を打つ。アンコールではサングラスを外してオーディエンスと一緒に歌う「ふたりの愛ランド」に、<Rin-Ga Rin-Ga Rin!>と軽快なミディアムポップにアレンジされたCHAGE and ASKA 1985年のシングル「誘惑のベルが鳴る」を<お前だけに アイシテル>とスペシャルバージョンで。そして大ラスには、冒頭でも述べた「Windy Road」の紙飛行機…。
このライヴDVDを見終わったとき、あなたの目の前には一体どんな景色が広がるだろう。その景色は、CHAGE初のソロシングル「トーキョータワー」でも歌われ、きっとあの日CHAGEが見ていた、そしてオーディエンスが見ていたものと同じ景色であるはずだ。
なお、そんなChage(<アイシテル>ツアーが行なわれた2008年までは“CHAGE”だが、2009年のアルバム『Many Happy Returns』からは“Chage”で活動しているため、ここでもChage表記とする)は、現在<Chageの細道2009>と題したツアーをスタートしたばかり。今回のツアーでは“細道”ということで、あえて全国津々浦々の中規模や小規模な会場をまわる。オーディエンスと近い距離で一緒の時間を過ごしたいというChageの想いがこもった、彼らしいツアーだ。
◆iTunes Store Chage(※iTunesが開きます)
◆ライヴDVD『CHAGE CONCERT TOUR 2008 アイシテル』の情報
◆<Chageの細道2009>チケット情報
◆Chage オフィシャルサイト(CHAGE and ASKA)
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