ブリトニー・スピアーズの生々しい部分までを映し出した『Britney：For The Record』

2009.4.8 3:35

シングル「Womanizer」、そしてアルバム『Circus』で完全復活を遂げたブリトニー・スピアーズ。彼女が復活を遂げるまでの期間に密着し、本当の姿を克明に記録したDVD『Britney：For The Record～私のすべてを～』が4月29日に発売される。

このDVDは、2008年の＜MTVビデオ・ミュージック・アワード＞の前夜から60日間に渡る密着取材で完成されたドキュメンタリー映画で、ニューアルバム『Circus』のレコーディング風景や、マドンナのライヴに出演した時の模様、インタビュー映像などで構成されている。

映像の中でブリトニーは、ジャスティン・ティンバーレイクや元夫のケヴィンとの別れ、その時に感じた気持ち、そして行動を振り返りつつ、かなりショッキングな言葉で語る。また、“いつも脚光を浴びているのは無理”“思っていることをそのまま言っても誰も本気にしてくれない”といった、孤独感までも伝わってくる言葉と涙。さらに、常に50人のパパラッチに追われ、プライベートはもちろん、買い物も自由にできない現実…。スーパースターであるがゆえの苦悩に顔をゆがめるブリトニーの姿は、見ているこちら側までも辛くなる。

一方で、彼女がどのように作品を作り上げていくかにも映像では迫っている。“ダンスがなければ死んでしまう”というほどに、パフォーマンスへのこだわりを見せる彼女。ダンサーや仲間たちとダンスパフォーマンスを完成させていく姿からは、本当に彼女は音楽が好きなんだということがわかる。また彼女のレコーディング風景やPV撮影、雑誌の撮影の裏側といった、普段なかなかお目にかかれない彼女の様子も収録する。

興奮している姿、落ちている時、涙、爪を噛む癖…生々しいまでのブリトニー・スピアーズの姿がこのDVDには収録されている。誰よりも注目を集め、そして同時に誰よりも孤独で繊細なブリトニー・スピアーズは、一体何を考え、そしてどう生きようとしているのか。ファンだけでなく、生きることに悩んでいるすべての人にとって、このDVDはひとつの答えになるかもしれない。

“この2年間、様々なことがおこりました。私に関してみなさんが知らないことで、知ってもらいたいことがたくさんあります。私がこの映画を作りたいと思ったのは、まだみなさんに知られていない一面を見て頂きたいと感じ始めたからです。この映画により事実関係が明らかになり、私がどのような歩みをしてきたか、そして何を目指しているのかを語りたい…。”── ブリトニー・スピアーズ＠2008.10 LAにて