イーダ・マリア、豪快で暴れまくりのロックンローラー

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2008年、「I Like You So Much Better When You're Naked」がUKでスマッシュ・ヒットしたイーダ・マリアのデビュー・アルバム『フォートレス・ラウンド・マイ・ハート』が、日本でリリースされた。

イーダ・マリアはノルウェー出身の24歳。ギャラガー兄弟並みの毒舌でライヴでは肋骨にひびが入るほど大暴れするとのヤンチャぶりも伝えられている彼女。ロンドン、KOKOで行なわれたその話題のパフォーマンスを見て来た。

ライヴを見るまでは、ボブに赤い口紅、赤と白の水玉のドレスを着て、いたずらっ子のように微笑む写真の印象が強く、スタイリッシュで可愛らしいイメージを抱いていたが、実際の彼女は噂に近い、ロックンロールな女の子だった。

この夜は、ギターをスマッシュしたり、ベースにヘッドバッドを食らわすなど過去の武勇伝は見られなかったが、評判通りの激しくエネルギッシュでパンキッシュなパフォーマンスを繰り広げた。3人の男性メンバーをバックにプレイしたが、誰よりも豪快で暴れまくり男らしかったのは彼女だろう。

そして、ギターをかき鳴らす姿もかっこいいが、彼女の持ち味はやはりそのヴォーカル。概して低音だが、ときとしてビョークを思わせ、ときとしてジャニス・ジョプリンがチラつき、果てはブライアン・アダムスの女版とさえ思うハスキーさ…。バラエティに富みつつ、どの歌声も彼女が作る、激しいギター・サウンドの中にもポップなメロディーが光る曲を引き立てた。

この夜のセットリストは以下の通り。

「Queen Of The World」
「Louie」
「In The End」
「Stella」
「Forgive Me」
「Keep Me Warm」
「Everybody Is Always Alone」
「We're All Going To Hell」
「Morning Light」
「I Like You So Much Better When You're Naked」
「Oh My God」
「Leave Me Let Me Go」
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