iTunesが期待の新人10組を発表。阿部真央、lego big morlら選出

ポスト
iTunesが2009年最も活躍が期待できる新人アーティストを発表し、サカナクションや阿部真央、lego big morlなど10組が選出された。

音楽番組や音楽専門誌がこの手の発表を行なう場合、メディアの特性や個性が大きく影響し、良くも悪くも媒体カラーが色濃く反映するものだ。たとえば雑誌rockin'onとBURRN!のトップ10が同じはずがない…そういうことだ。

しかし、<iTunes Japan Sound of 2009>と題された今回の発表は、数多くの音楽メディアが行なってきたそれとは大きく趣きが異なる。今回の10組の選出に際し、iTunesでは2008年末に音楽メディア/音楽専門誌/テレビやラジオ、さらに各ショップのバイヤーなど、音楽業界に広く携わる関係者から自由記述の上での投票を実施。その結果を反映したものになっている。

つまり、ここで選出されたアーティストは、広く音楽業界の関係者からの期待、関心の高い10組ということ。各種ランキングも純粋に “iTunes Store内で売れた曲順(それ以外の要素は何もない)” というiTunesらしい、実にプレーンなもの(このプレーンさこそが “iTunesの色” でもあるのだが)となっている。

<iTunes Japan Sound of 2009>に選出されたのは以下の10組。すでに知っている名前のアーティストもいると思うが、改めて簡単に紹介しよう(順不同)。

   ◆   ◆   ◆

●サカナクション
札幌を中心に2005年よりライヴ活動をしている5人組テクノ・ロックバンド。テクノポップ、ニューウェイヴ、ハウスといったエレクトロニックなサウンドを織り交ぜた楽曲が特徴で、2008年、夏の大型野外フェスティバルにおいて新人最多となる8本に出演した。

●lego big morl
<アークティック・モンキーズと、バンプ・オブ・チキンが2008年のセンスで融合した>ような、あらゆる優れた音楽を貪欲に吸収しながら、既成概念にとらわれることなく取り込み融合し租借し、心地よいビートに乗せてながらもストイックな主張を重ねるバンド。

●阿部真央
鋼のような強靭さと絹のような繊細さと滑らかさ、そして男性目線と女性目線を縦横に縫う魅力的な音世界を持った18歳。BARKSではかつて<誤解を恐れずに言えば、YUIと椎名林檎を足して、2で割らずに足しっぱなし>と彼女を紹介した。

●上松秀実
“ギャル服&メイクは私の戦闘服”と、その抜群のルックスを飾り立て、生きてきた証を思いのまま吐き出すように歌詞に綴り、見る者聴く者に衝撃とギャップを感じさせる。地の声とファルセットを織り交ぜながら、抜群のピッチと伸びやかなヴォイスでセンシティブな歌詞をR&B要素の高い楽曲に乗せて歌う姿には、問答無用で納得させられてしまうほどの高い実力を見ることができる。

●相対性理論
やくしまるえつこ(Vo)、永井聖一(Gt)、真部脩一(Bs)、西浦謙助(Dr)の4人編成。純真無垢なメロディと巧みな言葉遊び、純情可憐なやくしまるえつこの歌声が、聴くものを一気に未体験ゾーンへと誘う新感覚ポップユニット。

●COMA-CHI
2005年度B-BOY PARK MCバトルでは、女性として初めて準優勝。RIP SLYME、加藤ミリヤ、DABO、TWIGY、PUSHIM、CHEMISTRY、KREVA、リリー・アレンなどなどメジャー、アンダーグラウンドを問わず、フィーチャリングのオファーが絶えないフィメールラッパー。

●the telephones
ダンサブルでニューウェーブなロック・サウンドで国内外からの評価が高いthe telephones(iTunes Storeを通じて世界31ヵ国に楽曲配信)。ライブをパーティに変える、エネルギッシュ狂騒ロックバンドだ。

●Emi Maria
神戸出身の21歳R&Bシンガー。インディー流通で販売していたE.P.「Between The Music」は初回300枚足らずの出荷であったものの、ライヴ活動を中心に活動を続けた結果、現在では約10000枚のセールスを記録。iTunesのダウンロードにおいてはTOP3を3ヶ月以上キープするという驚異的な実績を残す。

●SpecialThanks
ヴォーカルMISAKIのピュアで伸びやかで凛とした歌声と飾らないキュートなルックスにハマッてしまったファンも続出。ただし、ガールズ・ヴォーカル・バンドにとって“基本”とも言えそうな“可愛らしいサウンド”は彼らには皆無。和製アヴリル、あるいは、次世代女性パンクの旗手といった口コミも納得の硬派なサウンドが渦巻いている。

●大橋トリオ
大学ではジャズピアノを専攻するなど、知識に裏打ちされたしっかりとしたバックボーンを持ちつつ、ジャズ・ソウル・フォーク・ポップス・ロック・ボサノバ、全ての要素をまとめ、再構築し、エバーグリーンを奏でる、アコースティックポップ・マルチプレイヤー。

   ◆   ◆   ◆

なお、音楽業界関係者の投票をもとにiTunes Storeから発表されるという企画性と信頼度の高さから、<iTunes Japan Sound of 2009>に対する業界の注目度も高く、各メディアでは今回の企画に関する特集や特別番組が続々予定されている。

【<iTunes Japan Sound of 2009>関連テレビ・ラジオ番組(一部)】
TOKYO FM / JAPAN FM NETWORK 38局ネット:
『Play That iTunes Music ~ iTunes Japan Sound of 2009 Special ~』
2/15(日)、2/22(日)23:30-23:55

SPACE SHOWER TV:
『DIGITAL COMMON An iTunes Ranking Show 』
~ 3月:iTunes Japan Sound of 2009 特集月間 ~
毎週火曜日 16:00-17:00

MTV:
『Download Chart Top20』
3/12 ~ 4/9:「iTunes Japan Sound of 2009 特集」
毎週木曜日 21:00-23:00
(リピート放送 金曜 18:00-20:00、水曜 14:00-16:00)

◆「iTunes Japan Sound of 2009」(※iTunesが開きます)
◆阿部真央、生きるチカラを楽曲に込める注目の新人シンガーソングライター、デビューアルバム『ふりぃ』リリース大特集(2009-01-19)
◆サカナクション、変幻自在の音楽性を持つ驚きの新人バンドのデビューアルバム『GO TO THE FUTURE』大特集(2007-05-07)
この記事をポスト

この記事の関連情報