サプライズの連続、これがX JAPAN流カウントダウン

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2008年12月31日、赤坂BLITZ。X JAPANのカウントダウン公演が始まる。

◆X JAPANのカウントダウン公演~写真編

開演時間22:30ジャストに、<X JAPAN COUNTDOWN GIG ~初心に帰って~>は幕を開けた。夢心地のような異常な興奮が会場を埋め尽くす中、オーディエンスの前に現れたのは本人達ではなく、ステージ後方のスクリーンに映し出されたTOSHIとYOSHIKIの映像だった。

そう、なんとメンバーは赤坂BLITZにいなかった。<史上初 大晦日 シネマジャック!TOHOシネマズでXジャンプを目撃!>と銘打たれた映画館でのライヴ生中継会場、そのひとつであるTOHOシネマズ六本木のスクリーン7に、TOSHIとYOSHIKIは突如現れたのである。これぞまさしくサプライズ。誰が映画館会場にTOSHIとYOSHIKIがやってくると想像したであろうか。その時間いるべき場所は赤坂のはずだ。

期待していないところにまさかの登場、絶叫の嵐が巻き起こる。これがX JAPNA流の“お遊び”だ。

赤坂BLITZを埋め尽くす1300人もまた、そのスクリーンの前で起こっているサプライズ演出に釘付けとなった。ピアノとボーカルのアンプラグド・スタイルで「Endless Rain」1曲をパフォーマンスすると、YOSHIKIの「BLITZ行ってくるね」の言葉を残してTOSHI、YOSHIKIは映画会場を去った。一生忘れられない感動の一幕…まさかカウントダウン・ライヴの一曲目が六本木映画館で行なわれるとは。会場はどよめき、大きく大きく揺れ動いた。

メンバーの移動中、BLITZのスクリーンには1988年の「前橋ラタン」「中野公会堂」「博多Be-1」などでの貴重なライヴ映像が流れていた。デビュー前の当時のライヴハウスでの映像だ。その後も1990年代のライヴ映像が次々と映し出され、X JAPANのライヴの歴史が映像で蘇る。X JAPANが築き上げた世界、自ら破壊してきた歴史の繰り返し…もうすでに涙がこみ上げてきてしまう。

会場に「WORLD ANTHEM」のSEが流れメンバーがファンの前に登場したときには、オーディエンスは十分温まっていた。オープニング「Blue Blood」をYOSHIKIがピアノを演奏、TOSHIが歌った。その後バンドが加わり「Blue Blood」でいきなりボルテージは最高値まで上がる。もちろんスクリーンの中ではhideがギターを弾いている。そしてステージにはSUGIZOもいる。

続いての「Rusty Nail」でもファンは大合唱。MCではTOSHIが「今日は2008年の締めくくりだぜ、最後まで悔い残すなよ」「気合い入れて行け」と叫び、会場は全員がX JAPANと化す。感動と興奮がぐちゃぐちゃに入り混じり、X JAPANのライヴに身をゆだねながらオーディエンスは一体となった。「Orgasm」の途中、スクリーンに映し出されている時計の針がカウントダウンも無いまま24:00をすぎ、ステージは終了となった。

TOSHI「知らない間に明けちゃったな」…しかし、これもX JAPAN流のお遊びだ。

改めてステージに登場したYOSHIKIの着物姿に、TOSHIが「YOSHIKI、何で着物きているの?」と突っ込み、「呉服屋の息子だから…」と和やかな空気に満面の笑みを会場に浮かべさせて、気がつけば2009年まで5秒前、カウントダウンで無事2009年を向かえた。

「あけましておめでとう!」
「今年もよろしく頼むぜ!」

新年一発目は「X」。エアバースト、キャノン砲、CO2特効でまた一気に会場は再燃し、会場全体がXジャンプで揺れに揺れた。

25:00終演。開演・終演ともにオンタイムで行なわれたX JAPANカウントダウン公演。“初心に帰った”2009年のX JAPANは、神々しくも清々しい輝くようなパフォーマンスで幕を開けた。

<X JAPAN COUNTDOWN GIG ~初心に帰って~>
・Endless Rain
・WORLD ANTHEM(SE)
・Pf & Vocal Blue Blood~ Short SE
・Blue Blood
・Rusty Nail
MC
・Orgasm
・X
MC
・Tears
・I.V.
・紅
・Say Anything(SE)
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