最新シンセ&ソフトウェア大集合の『シンセサイザーフェスタ2008』リポート その2
国内のシンセが勢ぞろいするイベント「シンセサイザーフェスタ2008」が池袋アムラックスホールにて11月28、29日に開催された。レポート第二回。
◆ミューズテクス ──────
新たな外観と新たな操作性で生まれ変わったMark of the Unicorn(MOTU)の「Digital Performer 6.0」(DP6)が登場。UltraLite-mk3 、828mk3、といったMOTU製インターフェイスのほか、DP6を直感的に操作できるようコントローラとともに展示されていたのだが、熱心に新DPの操作や機能についてデモを聞く来場者が途切れなかったのが印象的。
MOTU製品のほか、プラグインエフェクトなどAudio Ease製品も実際に音出しができるとあって、こちらもDPユーザーの注目を集めていたようだ。
◆ミューズテクス オフィシャルサイト
最新バージョンのDigital Performer 6.0(DP6)を中心に展開するミューズテクス。DP6はユーザーインターフェイスが一新された。
MOTUのハードウェアは、28IN/30OUTのFireWireオーディオ/MIDIインターフェイス828mk3、28IN/32OUTのFireWireオーディオインターフェイス896mk3ほか、小型のUltraLite-mk3(10IN/14OUT)なども展示。
◆メディア・インテグレーション ──────
特徴的なソフトウェアシンセサイザーの新製品を多数用意したメディア・インテグレーション。中でもドラムパッドを用意したことでドラマーがひっきりなしに訪れ、その音を確かめていたfxpansion「BFD2」が目立った。BFD2はロンドンのエア・スタジオで収録された55GBの容量を誇るドラム音源。ダンピング、チューニングなどの調整やエフェクトなどのエディットが可能で、5000種類以上のドラムグルーブも収録されている。和太鼓の拡張ライブラリも注目を集めていた。
シンセサイザーでは、いままでにない特徴的な色使いのユーザーインターフェイスのFAW「Circle」がひときわ目を引いた。FAWはアイルランドのメーカー。パッチシンセサイザーの自由度をドラッグ&ドロップで実現、1画面ですべてのパラメータが一望でき、かつ直感的な操作が可能だ。
Atomosphereの後継となる「Omnisphere」は、「グラディエイター」や「タイタニック」といった映画では必ずといっていいほど使われているというSpectrasonicsの製品。同社のフラッグシップとして誕生したパワフルな製品で、上級者ならどこまでもディープにエディット可能なシンセシス能力を備えるという。独立動作する8機のアルペジエイターや音が途切れることのないパッチ切り替え・レイヤー操作など、インタラクティブに音を変化させられるモードなど、フラッグシップならではの機能が備えられている。
◆メディア・インテグレーション オフィシャルサイト
BFD2はドラムパッドを叩きながら音が確認できるようにセッティングされている。手前のキーボード/コントローラーで各種設定が調節できるようになっているのもミソ。
パワフルなシンセサイザーOmnisphere(画面:左)と、独特の画面が魅力のCircle(画面:右)。手前のコントローラーで直感的なエディットが体験できるようになっていた。
◆福産起業 ──────
このイベントでは数少ないハードウェアシンセサイザーのみ、というブースの1つが福産起業。シンセマニアが最も熱い視線を送っていたのもおそらくここだろう。
デイブ・スミスによる名機Prophet5の現代版Prophet'08や、Memotronといったキーボードシンセをはじめ、DOEPFERのアナログモジュラーシンセサイザーA-100 Seriesや、ELEKTRONのMonomachine SFX-60、Machinedrum SPS-1、MFB SynthIIなどのテーブルトップタイプのシンセも多数展示。
つまみをいじり倒し、その場を離れない来場者が続出したのもこのブース。楽器店ではあまり見ることのできない機種がここまで多く揃っているのだから、それも当然だろう。
◆福産起業 オフィシャルサイト
8ボイスのアナログシンセサイザー、Dave Smith Instruments Prophet'08と、ビートルズのメロトロンサウンドが楽しめるMemotron。やっぱり、「ストロベリーフィールズフォーエバー」を弾いてる人がいっぱいいました。
デスクにずらりと並ぶ小型シンセサイザーの数々。左奥のシルバーのアナログモジュラーシンセがDOEPFER A-100 Series。黄色いのがDave Smith InstrumentsのアナログモノシンセMopho。
FUTURE RETROのアナログシンセサイザー「REVOLUTION」はループベースの反復するベースラインやメロディラインの演奏に特化したアナログモノシンセ、DSPエフェクト、パターン/ソングシーケンサーを統合したマシン。
◆レオン ──────
「REON」は今年できたばかりの大阪のハンドメイドシンセサイザーメーカー。現在多数の商品を開発中ということで、今回はその一部を展示。
最初の製品となるのは、2009年前半発売予定のコンパクトシンセサイザーで、唯一来場者が触れる状態で展示。50台限定で価格は35,000円程度とのこと。つまみやボディの質感、インジケータのランプなど所有欲をそそる外観に仕上がっていた。同サイズの製品としてステップシーケンサー、リズムシンセサイザー、エフェクトボックス、ボコーダーが「DRIFT BOX」シリーズとしてリリースされる予定。
このほか、OPA-SYSTEM100(仮称)もアナウンスされている。こちらは同社のフラッグシップモデルで、モジュラーシンセサイザーではあるが、デジタル技術の大幅導入でMIDI対応をはじめさまざまな部分が拡張されているという。
同社はWebサイトを持たないため、下記販売店のWebサイトで最新情報を確認してほしいとのこと。
◆梅田ナカイ楽器 オフィシャルサイト
◆implant4 オフィシャルサイト
REONの最初の製品となるDRIFT BOXシリーズのコンパクトシンセサイザー。小さいながらも攻撃的なアナログサウンドが得られる。
ブース奥に展示されたモジュラーシンセサイザー。ステージに登場した松武秀樹所有のシステムとステッカーまでそっくりだと話題に。
◆最新シンセ&ソフトウェア大集合の『シンセサイザーフェスタ2008』リポート その1
◆最新シンセ&ソフトウェア大集合の『シンセサイザーフェスタ2008』リポート その3
◆ミューズテクス ──────
新たな外観と新たな操作性で生まれ変わったMark of the Unicorn(MOTU)の「Digital Performer 6.0」(DP6)が登場。UltraLite-mk3 、828mk3、といったMOTU製インターフェイスのほか、DP6を直感的に操作できるようコントローラとともに展示されていたのだが、熱心に新DPの操作や機能についてデモを聞く来場者が途切れなかったのが印象的。
MOTU製品のほか、プラグインエフェクトなどAudio Ease製品も実際に音出しができるとあって、こちらもDPユーザーの注目を集めていたようだ。
◆ミューズテクス オフィシャルサイト
最新バージョンのDigital Performer 6.0(DP6)を中心に展開するミューズテクス。DP6はユーザーインターフェイスが一新された。
MOTUのハードウェアは、28IN/30OUTのFireWireオーディオ/MIDIインターフェイス828mk3、28IN/32OUTのFireWireオーディオインターフェイス896mk3ほか、小型のUltraLite-mk3(10IN/14OUT)なども展示。
◆メディア・インテグレーション ──────
特徴的なソフトウェアシンセサイザーの新製品を多数用意したメディア・インテグレーション。中でもドラムパッドを用意したことでドラマーがひっきりなしに訪れ、その音を確かめていたfxpansion「BFD2」が目立った。BFD2はロンドンのエア・スタジオで収録された55GBの容量を誇るドラム音源。ダンピング、チューニングなどの調整やエフェクトなどのエディットが可能で、5000種類以上のドラムグルーブも収録されている。和太鼓の拡張ライブラリも注目を集めていた。
シンセサイザーでは、いままでにない特徴的な色使いのユーザーインターフェイスのFAW「Circle」がひときわ目を引いた。FAWはアイルランドのメーカー。パッチシンセサイザーの自由度をドラッグ&ドロップで実現、1画面ですべてのパラメータが一望でき、かつ直感的な操作が可能だ。
Atomosphereの後継となる「Omnisphere」は、「グラディエイター」や「タイタニック」といった映画では必ずといっていいほど使われているというSpectrasonicsの製品。同社のフラッグシップとして誕生したパワフルな製品で、上級者ならどこまでもディープにエディット可能なシンセシス能力を備えるという。独立動作する8機のアルペジエイターや音が途切れることのないパッチ切り替え・レイヤー操作など、インタラクティブに音を変化させられるモードなど、フラッグシップならではの機能が備えられている。
◆メディア・インテグレーション オフィシャルサイト
BFD2はドラムパッドを叩きながら音が確認できるようにセッティングされている。手前のキーボード/コントローラーで各種設定が調節できるようになっているのもミソ。
パワフルなシンセサイザーOmnisphere(画面:左)と、独特の画面が魅力のCircle(画面:右)。手前のコントローラーで直感的なエディットが体験できるようになっていた。
◆福産起業 ──────
このイベントでは数少ないハードウェアシンセサイザーのみ、というブースの1つが福産起業。シンセマニアが最も熱い視線を送っていたのもおそらくここだろう。
デイブ・スミスによる名機Prophet5の現代版Prophet'08や、Memotronといったキーボードシンセをはじめ、DOEPFERのアナログモジュラーシンセサイザーA-100 Seriesや、ELEKTRONのMonomachine SFX-60、Machinedrum SPS-1、MFB SynthIIなどのテーブルトップタイプのシンセも多数展示。
つまみをいじり倒し、その場を離れない来場者が続出したのもこのブース。楽器店ではあまり見ることのできない機種がここまで多く揃っているのだから、それも当然だろう。
◆福産起業 オフィシャルサイト
8ボイスのアナログシンセサイザー、Dave Smith Instruments Prophet'08と、ビートルズのメロトロンサウンドが楽しめるMemotron。やっぱり、「ストロベリーフィールズフォーエバー」を弾いてる人がいっぱいいました。
デスクにずらりと並ぶ小型シンセサイザーの数々。左奥のシルバーのアナログモジュラーシンセがDOEPFER A-100 Series。黄色いのがDave Smith InstrumentsのアナログモノシンセMopho。
FUTURE RETROのアナログシンセサイザー「REVOLUTION」はループベースの反復するベースラインやメロディラインの演奏に特化したアナログモノシンセ、DSPエフェクト、パターン/ソングシーケンサーを統合したマシン。
◆レオン ──────
「REON」は今年できたばかりの大阪のハンドメイドシンセサイザーメーカー。現在多数の商品を開発中ということで、今回はその一部を展示。
最初の製品となるのは、2009年前半発売予定のコンパクトシンセサイザーで、唯一来場者が触れる状態で展示。50台限定で価格は35,000円程度とのこと。つまみやボディの質感、インジケータのランプなど所有欲をそそる外観に仕上がっていた。同サイズの製品としてステップシーケンサー、リズムシンセサイザー、エフェクトボックス、ボコーダーが「DRIFT BOX」シリーズとしてリリースされる予定。
このほか、OPA-SYSTEM100(仮称)もアナウンスされている。こちらは同社のフラッグシップモデルで、モジュラーシンセサイザーではあるが、デジタル技術の大幅導入でMIDI対応をはじめさまざまな部分が拡張されているという。
同社はWebサイトを持たないため、下記販売店のWebサイトで最新情報を確認してほしいとのこと。
◆梅田ナカイ楽器 オフィシャルサイト
◆implant4 オフィシャルサイト
REONの最初の製品となるDRIFT BOXシリーズのコンパクトシンセサイザー。小さいながらも攻撃的なアナログサウンドが得られる。
ブース奥に展示されたモジュラーシンセサイザー。ステージに登場した松武秀樹所有のシステムとステッカーまでそっくりだと話題に。
◆最新シンセ&ソフトウェア大集合の『シンセサイザーフェスタ2008』リポート その1
◆最新シンセ&ソフトウェア大集合の『シンセサイザーフェスタ2008』リポート その3
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