2008年カラオケ事情、GReeeeNの強さの裏にネット動画の影響あり
2008年5月に発売された「キセキ」が堂々の1位、2位には2007年発売の「愛唄」がランクインしており、「うたスキ」会員データによると、GReeeeNは10代を中心に幅広い年代に支持されていることが判明。こと「キセキ」は、若年層だけでなく30代にも多く歌われてるとの結果があらわになった。
EXILE「Lovers Again」(3位)や湘南乃風「純恋歌」(9位)は、10代の若年層から支持を得ているものの、倖田來未「愛のうた」(6位)や絢香「三日月」(10位)は、10代から40代の幅広い層に支持されるという特質も判明、J-POPの名曲として定番化してきていることを示しているのかもしれない。
ちなみに、コブクロ「蕾」(5位)と一青窈「ハナミズキ」(8位)は40代に一番の支持を獲ており、次いで、30代、20代と続く。落ち着いた年代にとっても、しっとりと歌い上げることのできるテンポ感がツボにはまったというところだろうか。
残念ながらランクインは逃したものの、羞恥心「羞恥心」や、藤岡藤巻と大橋のぞみ「崖の上のポニョ」が大人気だったのも2008年を語る上で欠かせない作品。特に、10代前後と30代に人気だったのは、親子でカラオケを一緒に楽しんだ様子が目に浮かぶ。
一方で、2008年の特徴に、TVではほとんど露出がなくインターネットの動画サイトで人気が沸騰した曲が100位以内にランクインする、という現象が相次いだことが挙げられる。Team.ねこかん[猫]「エアーマンが倒せない」(51位)やika_mo feat.初音ミク「みくみくにしてあげる♪」(80位)がまさにその代表曲だが、当初CD化がされていない状況下、JOYSOUNDが初めて入曲してみたところ、10代~20代の世代を中心に多く歌われるという結果になったとのこと。
若い世代を中心に、テレビと同様インターネットが大変な影響力と重要な情報伝達力を持っていることが、改めて証明されることになったといえる。インターネットと複雑に絡みながら世の中は動き続けている。もやはネットなしの現代社会は考えられない。
カラオケのランキングひとつにしてもネットの影響が現れてきた2008年。2009年は、さらに特徴的なランキングデータが飛び出してくることだろう。
※集計期間:2008年1月1日~11月30日
※カラオケランキングは、全国に設置されている「JOYSOUND」シリーズのカラオケ機器で演奏された回数から集計しています。
※年代のデータは、カラオケ機器「HyperJoy WAVE」対応のSNS「うたスキ」(会員登録無料、現時点で会員は200万人以上)の登録データに基づきます。
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