ドクター・ペッパー、ガンズに謝るつもりなし

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ガンズ・アンド・ローゼズの『Chinese Democracy』のリリースにあわせDr Pepper社がドクター・ペッパーを無料配布することにしたが、オンライン・クーポンを求める人が殺到し同社のサイトがダウンしてしまったのはご存知の通り。

これに対し先日、ガンズ・アンド・ローゼズの弁護士が「11月23日(アルバムがリリースされ無料クーポンの申し込みがスタートした日)は完全に失態だった。Dr Pepper社は全くサイトのアクセス数に対する用意ができておらず、バンドはファンおよびアメリカ国民が受けた待遇に憤慨している」と同社への謝罪を要求していた。しかし、Dr Pepperにその意志はないらしい。

Dr Pepperは、以下のような声明を発表したという。「GNRの弁護士が楽しいはずの無料配布を法的争いに変じようとしているのを残念に思います。我々はただ『Chinese Democracy』のリリースが遅れていることに対しコメントし、年内に発表できるようバンドを公然と奨励したのみです。アクセル(・ローズ)自身さえ、先に我々の試みに支持を表明していました。これは無料配布に対し我々が受け取った最も大きな反響の1つでした。我々は、多くのDr Pepperファンの渇きを癒せたと満足しております。ガンズ・アンド・ローゼズには新作の成功をお祈りします」

もともと、この無料配布はバンド側と提携して行なわれたものではない。ので、不手際があったにせよ、弁護士が要求する「全国紙への謝罪広告掲載」に応えるいわれはないところだ。弁護士はさらに「非公式にブランド連想したことで、クライアント(ガンズ側)への支払いについて話し合うため連絡を寄越せ」とも要請している。

Dr Pepper社はサーバーがダウンしてしまったため、クーポン申し込みを24時間から48時間へと延長するなど対応していた。ただし、それでもクーポンを手に入れることができなかった人は多く、ガンズの弁護士が言うとおり不満の声が上がっていたのは事実のようだ。
◆ガンズ・アンド・ローゼズ・マイスペース
◆iTunes Store ガンズ・アンド・ローゼズ(※iTunesが開きます)

Ako Suzuki, London
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