CANTA 結成6周年記念第二弾 CANTA渾身の情念を込めたバラード・ベストアルバム『めらめら』リリース記念大特集

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CANTA 結成6周年記念第二弾 CANTA渾身の情念を込めたバラード・ベストアルバム『めらめら』リリース記念大特集

The Another Side Of CANTA ここに、ホンモノのバラードがある

INTERVIEW-01

大きな渦にお客さんも全て巻き込んで、みんな落ちてしまえ、みたいな。

──12月2日発売のバラード・ベスト盤『めらめら』を聴いて、前回の取材でおっしゃってた”CANTAのもう1つの魅力はバラードだ”ということを痛感しました。

ルーク篁:そう思ってもらえたら嬉しいね。そもそもCANTAを始めようと思った理由として、どっちかというと『めらめら』に入ってるようなタイプの曲をやりたかったっていうのが大きかったのね。テンポのいいガンガン来るのも大好きなんだけど、叙情的な部分があるのも大好きだから。他の人の曲なんかでも、ハードロック・バンドであろうが何であろうが、バラードがいいとスゴく良いアルバムに感じるってところがあって。

雷電湯澤:それ、あるね。

ルーク篁:あと、バラードっていうのは一般に浸透する力は強いと思うから。だからといって、この『めらめら』がバラード・ベスト盤か?っていわれるとテンポがゆっくりしてるだけで、一般的なバラードの概念に当てはまらないのもあるかもしれないけど…ま、ある種、情念みたいなのを込めやすい曲をバラードとして1枚にまとめたっていうのかな。

雷電湯澤:俺も、ココにいる曲達を根本的に全然バラードと思ってないんで。単純に言ってしまうとテンポが遅いっていうだけ。かえってテンポが遅いぶん、感情が乗せやすいせいか、ルークが言うように曲に込められた情念に引っ張られて余計にハードになっちゃうんだよね、演奏は。何て言うのかな…グルグル大きな渦巻きながら、ステージの真ん中に吸い込まれていく、みたいな曲がこっちに集まったかな、と。大きな渦にお客さんも全て巻き込んで、みんな落ちてしまえ、みたいな。いってしまえば、吸引力の落ちない唯一のアルバム、みたいな。

ルーク篁:どっかで聞いたことあるぞ、そのフレーズ(笑)。

僕はシェフになって調理して、高級フレンチにしたというワケです(笑)。

──MASAKIさんは、どんな1枚だと思います?

MASAKI:僕はベース的な感覚でいうと、『きらきら』は体育会系な感じ、『めらめら』は理系な感じですね。僕の中で理系は秀才ってイメージなんですけど、やっぱりバラードの方が、よりアプローチは考えてるんですね、どうベースを弾いてメロディーを際だたせるかとか、歌と絡んで、いかに曲を盛り上げていくベース・ラインを組むかとか。

雷電湯澤:特にスリーピースの場合、この手の遅いテンポの曲ではベースの色の付け方っていうのはデカいよね。

MASAKI:ルークさんの作るメロディーのイメージをより明確に引き立てるために、僕はシェフになって調理して、高級フレンチにしたというワケです(笑)。

ルーク篁:コース料理な感じで(笑)。

──とはいえ、こういう似通ったテンポの12曲を並べるとなると、大変だったのでは?

ルーク篁:ちょっと厳しかったかな…。しかも『きらきら』より4曲少ないのに72分もあるからね(笑)。元々のものと、テンポとか曲のサイズとか変えてないので、結局、曲順に頼るしかないし。3連の曲をバラつかせるとか、歌詞の内容でメリハリ付けるとか。

雷電湯澤:並べるの、大変だろうな…とは思っていたけどね。

──本作でも曲によって”2008 ver.”と”めらめら ver.”がありますが。

ルーク篁:前作と一緒で”2008 ver.”が再録、”めらめら ver.”は歌を録り直してます。

雷電湯澤:”2008 ver.”は再録とはいっても、全体的には何も変わってません(笑)。レコーディングといっても、ほとんどライヴ感覚だったからね。

──やはり花粉症の声で録ったものは、今回も気になって歌い直したんですか?

ルーク篁:根本的にはそれが理由。ホント言うと全曲歌い直したかったけど、ま、とりあえず鼻声だけは直そうか、みたいな。でもね、コンディションは良かったのに、不思議なことに歌ってると鼻声っぽくなってくるんだよね。

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