着うた(R)で快挙連発!噂のガールズ・ユニット、Lil'Bに大接近

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BARKS FEATURE 「Lil'B」

“キミうた3部作”第2章「願いごと一つキミへ」特集

INTERVIEW

決して、特別な歌詞を書いてるっていう意識はないです

切ないラブソングであれ、人を応援したいという気持ちがどこかに出てくる(AILA)

 

――「キミに歌ったラブソング」(以下「キミ歌」)は100万ダウンロード突破! 新曲「願いごと一つキミへ」もすごいことになってるLil’B。ズバリ、どんなところがリスナーにウケてるんだと思う?

 

 AILA:聴いてくれてる人は、いろんな人がいるんだなというのは実感してます。「失恋した後なので自分の歌みたいです」っていう風に、自分のラブソングとして聴いてくれてる人もいれば、「この曲を聴いて励まされました」とか応援歌として聴いてくれる人もいて。それぞれがそれぞれのシチュエーションで聴いてくれているというのが、すごいうれしいなと思って。曲を聴いた感想が一人一人違うんですよ。私たちが曲で届けたいなと思っているのは、ラブソングであってもラブソングに捕われずに幅広く聴いてもらいたいなというのがあるので。どの曲にも切なさはあったりするんですけど、応援歌的に人を勇気づけるメッセージを歌ってるので。そこをみなさんが受け取ってくれているというのは、感想を聞いて思いますね。

 

 MIE:なんでですかね……MIEが聞きたいぐらいなんですけど(苦笑)。私たち自身のことは知らないと思うので、みなさん曲からなんですよ。ってことは、曲のメッセージ性かなと。押し付けるんじゃなくて、届いてくれるなら届いて欲しいっていう、そういう思いで歌ってるので、その気持ちが届いたのかなと。あとは、ラップなんだけどラップラップしてなくて、一つの違うジャンルなんじゃないかなって思わせるような、新しい感覚っていうのもあったと思うんですね。MIEたちの想像以上のスピードで、そういうものがみんなの心にひっかかっていってくれたのかなと思います。友達に「この曲よかったよ」っていわれても、なかなかダウンロードまではしないじゃないですか? 自分がものすごい共感しなければ。MIEの感覚ではそうなんですね。ってことは「この曲いいよ」っていってくれた人のその曲に対する想い、どう共感したのかっていう気持ちも重なって伝わったからこそ、ここまで聴いてもらえるキッカケにつながったのかなと思うんです。私たちだけのメッセージで、私たちだけの曲だったら、ここまでたくさんの人に聴いてもらえたとは思えない。だから、みんながそれぞれに自分たちのストーリーに当てはめて、自分をそこに重ねて聴いてくれたというのが一番かなと。

 

――Lil’Bは、はじめから歌に込めるメッセージ性というのは大事にしてきたところ?

 

 MIE:そうですね。一番大事にしてきました。

 

 AILA:2人でリリックを書いてるんで。こういうことを書いてっていわれることはないですよ、周りの人たちから。たまたまMIEちゃんだったりAILAが伝えたい想いというのが強くて。そこに込めるメッセージというのは、たとえ切ないラブソングであれ、人を応援したいという気持ちがどこかに出てくるんですね。私たちが感じてることはみんなも感じてて。MIEちゃんもAILAもみんなが感じてる喜怒哀楽を、ごく普通に感じてる。それをリアルにリリックにするのが、はじめっからの自分たちのスタイルです。

 

――決して特別なことを書くのではなく?

 

 AILA:そう。思ってるままを、飾らずにリリックにするんです。だからそこに共感してくれてる人がたくさんいるのかなって、いまは思いますね。飾らない歌詞だからこそ“このフレーズ分かる!”って。カッコつけた言葉だったり、隠してごまかしたりはせずに、正直に。本当に辛かったらツライって気持ちを込めて、でも頑張りたいって。そういう気持ちの葛藤をリアルに書いてるので。それがいま、Lil’Bをたくさんの人に聴いてもらえてるところにつながってるのかなと。決して、特別な歌詞を書いてるっていう意識はないですからね。

 

 MIE:Lil‘Bはこういう歌詞でいこうねって話とか、したことないですからね。結成前、2人が顔を合わせる前にデビュー・シングル「オレンジ」のリリックをメールでやりとりして書き上げたんですけど。そのときからなんの決まりもないし、お互い何もオーダーしないし。ただ、自然と伝えたいこと、伝えたい表現の仕方がMIEとAILAは共通する部分があって。それが自然と、歌にもラップにも出てるんで。自然といまのスタイルが確立されてたんですよ。気づいたら“メッセージ性って大事にしてたよね、私たち”って感じで。やっぱ、飾れないのかもしれないですね。私たちは。リアルさを求めると、楽しいことは楽しいだけじゃなくて、その後ろに辛さも悲しさもあったりするので。「キミ歌」や「願いごと一つ~」にしても、切なかったり儚なかったりする曲なんだけど、その裏に感謝の気持ちや好きな気持ち、願ってる想いがあるので。“一つの気持ちだけで生きてる人っていないんじゃないかなっていうところを隠さずに書きたい”、そういうのがAILAにもMIEにも最初からあったんだと思います。Lil’Bは元々、プロデューサ-さんに引き合わせてもらった2人なんですけど、きっかけはどうであれ、いまはAILAとだからできたこのLil’Bの世界観かなって実感してますね。

どこのお店に行っても「これヤバそうだよね」っていうメニューは一緒なんで、毎日一緒にいてもご飯は問題ない(MIE)

 

――音楽を通して伝えたい、描きたい思いはリンクしている2人だけど、性格も似てるの?

 

 AILA:食べ物の好みとか、ツボは似てますね。

 

 MIE:だから毎日一緒にいても、ご飯は問題ないです。どこのお店に行っても「これヤバそうだよね」っていうメニューは一緒なんで、好みは重なってるよね。

 

――性格的に女の子っぽいのは?

 

 MIE:それはAILAでしょう。

 

 AILA:いや、MIEちゃんでしょう。すごく心配性だったり、悩んでる内容がすっごい女の子なんですよ(微笑)。普段の会話の仕方、仕草もホント女の子だな~って感じますね。

 

 MIE:ちょっとオープンでアバウトなんですけど(笑)、基本的に女の子が「かわいい!」って喜びそうなものを素直にかわいいと思えるのはAILAのほう。普段の仕草とか、かわいいのはAILAですから。だって、いっつもこの笑顔ですよ? すごいかわいらしい。私はほんっとかわいくないんですよ(苦笑)。

 

 AILA:絶対そんな事ないんですよ? 褒めても認めない。そういう、素直にかわいいと認められないところもまた、かわいくないですか?(笑)照れ屋さんなんですよ。MIE ちゃんは。そういうところがかわいらしい!

 

――ぐふふふっ(笑)。なんかいい関係だね。

 

 MIE:ぱっと見るとMIE が引っ張ってるように見えるけど、実はAILAなんですよ。AILAが私を包み込んで励ましてくれてる。

 

 AILA:逆に「いまこうじゃないの?」とか細かい事を察してくれるのはMIEちゃんのほうが敏感なんですよ。AILAがアバウトにいっちゃって見逃す様なポイントは、やっぱりMIEちゃんが注意深く見ててくれて、心配してくれたりするので。そういうところは頼りになりますね。

 

――お互い、足りないところをフォローできてるんだね。

 

 AILA:そう、それが自然とできてる。リリックでもそういう関係なんでしょうね。

 

――では最後に、Lil’Bとして今後はどうなっていくのが目標ですか?

 

 AILA:常に自分たちらしさというのを、いつまでも大事にしていきたい。どんなに環境が変わって忙しくなっても、本当に届けたいメッセージ、熱い想いを込めたLil’Bらしさとか、MIEちゃんらしさ、AILAらしさはいつまでたっても変わらず持ち続けていたいですね。

 

 MIE:そして、リリックを書かせてもらってる以上は、私たちが本当に感じること、伝えたいことを飾らずに表現していきたいですね。

 

取材・文●東條祥恵

  

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