不可侵領域へと足を踏み入れた最狂の最新アルバム『UROBOROS』リリース大特集
DIR EN GREY 不可侵領域へと足を踏み入れた最狂の最新アルバム『UROBOROS』リリース大特集
アメリカ、フランス、ドイツ、イタリアなど世界16カ国で同時発売が決定
INTERVIEW01
Die:確かに。開始当初はミックスをやり直したりもしてたし。ほとんど作業の合間にライヴをやるような状況やったから、精神的にも肉体的にも辛いところはありましたね。ただ、いざステージに出て行く場面になれば、やるべきことは決まってるし、強引にでも気持ちを集中させるしかなかったというか。結果的には『UROBOROS』へと繋がっていく、充実度の高いツアーになったと思いますよ。ツアー全体を通じてやってきた「蜷局」と「凱歌、沈黙が眠る頃」も、回を重ねていくなかで、楽曲としての顔つきが変わってきた気がするし。
Shinya:アルバムのなかから披露した純粋な新曲はその2曲だけでしたけど、その2曲を消化するような作業ができたことは自分のなかで大きかったし、毎回アコースティックもやったし。かなり中身の濃いツアーだったと思いますね。正直、日によっていくらかの波はありましたけど、終わってみれば全体的に“良かった”と言えるというか。春のツアーも平均点が高いものでしたけど、今回も充実感がありましたね。
Die:そうですね。『UROBOROS』に焦点を絞ったライヴは12月29日の大阪城ホールから、ということになっているんで。ただ、さっきも言ったとおり、これまでと同じような曲中心の演奏ではあっても、気持ち的にはすでに『UROBOROS』になりつつあるというか。
薫:精神面というか、モード的な部分では、よりいっそう『UROBOROS』を意識したライヴになってくるでしょうね。ただ、実際問題、今回の北米ツアーでのセット・リストは、今回の国内ツアーとほぼ同じになると思う(笑)。
薫:それもあるんですけど、まだ全曲をライヴに向けて消化しきれていないという部分もあるんで(笑)。実は国内ツアーのときも、“毎日1曲ずつ”みたいな感じで、各公演のサウンドチェックのときに「蜷局」と「凱歌、沈黙が眠る頃」以外の新曲を合わせてみたりとか、そういった作業をしてきたんですよ。
薫:あれが正真正銘、レコーディング終了後に初めてみんなであの曲を合わせた最初の機会だったんです。そういうときは、どうしても“自分たちの曲をコピーする”みたいな感覚になってしまうところがあるんですよね(笑)。
Die:レコーディング終了後にも『UROBOROS』は結構よく聴いてるんですけど、すぐに意識が“この曲のこの部分はどうやって演奏しよう?”とか、そういったほうに向かってしまうんですよね。今回のアルバムは本当にトラック数が多いんで、完全に同じことは、この人数では再現できないから(笑)。そこで、いかにしてその曲の世界観を崩さずに再構築すべきかを考えてしまう。そういう意味では、すでに気持ちはアメリカ・ツアーを飛び越えて大阪城ホールに向かってるとも言えますね。
Shinya:俺も今回のアルバムは、完成してからもよく聴いてるんですけど、やっぱりそれは今後のライヴ対策のためですね。自分自身の身体のなかに、それを取り込んでいくためというか。だからまだ一歩引いたところで客観的に聴くことは難しい。
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