DOES:ロックの美しい佇まいが深化したニュー・シングル「陽はまた昇る」特集
DOES ロックの美しい佇まいが深化したニュー・シングル「陽はまた昇る」特集
ロック・バンドとしての美しさを湛えた3人組。DOESの魅力に迫る。
NEW DISC
「陽はまた昇る」
2008年10月22日発売
1. 陽はまた昇る
2. 秘密の風景
【初回生産限定盤/CD+DVD】
KSCL-1313~1314 \1,470(tax in)
DVD:Live at RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO
1. 曇天
2. 赤いサンデー
3. 三月
4. 修羅
5. 明日は来るのか
【通常盤】
KSCL-1315 \1,020(tax in)
氏原ワタル(Vo & G):いやぁ、なんか…実感が湧かなかったですね。いまは普通に処理してますけど(笑)。
赤塚ヤスシ(B):スタッフが喜んでくれたのが、いちばんうれしかったです。あとは“伝わったなぁ”みたいな感じかな。“わかってんじゃん!”みたいな。
ワタル:あれ以来ファンの人が、いわゆるロック畑の人だけじゃなくて、一見で好きになってくれた中学生とか高校生のコとかが増えて、うれしいですね。僕らがその世代だったときの感動を受けてくれてるのかなぁって。
ワタル:そうですね。わかりやすいし、演りやすいし。凝ったこともそんなにしてないですからね。聴く音楽はけっこうアレンジの効いた、すげぇ複雑なヤツも好きなんですけど。自分らで演るのは、そうなっていくんですよね。それでいてポップであり、ロックあり、芯が通っている。僕らは3人しかいないので、ちゃんと“こうしたい”ものを表現するっていうのを選んでいくと、最小限になるんですよ。骨が見える、みたいな。そのほうがダイナミックだなって感じるんで。フォーク・シンガーが歌っているようなヒリヒリ感とか。そこら辺のダイレクトさが好きですね。
ヤス:そう。しかも顔が見えないじゃないですか。リアルさも希薄になってくるし。
ヤス:もうねぇ、(「曇天」のヒットよりも)こっちのほうがうれしかったです(笑)。
ワタル:俺も(笑)。
森田ケーサク(Dr):こっちのほうがビックリしましたもん(笑)。中学生の女の子から“「曇天」のドラムをお母さんの前で叩きたい”っていう依頼が『探偵ナイトスクープ』にあったらしくて。で、1回は落ちたらしいんですけど、それでも再度応募したらその熱意が(番組スタッフに)伝わったらしく。それで東京に来て、シャ乱Qのまことさんが1日ドラムを教えて。で、夕方に僕たちが練習してるスタジオに、僕らがいると知らずに来て、驚かせて。2人(氏原と赤塚)が一緒に演奏してるのを僕は傍で見守ってる感じだったんですけど(笑)。1日でよくここまでできるようになったなぁと思いましたね。
ワタル:普通はギターとかヴォーカルなのにね。
ヤス:なんか、いちばん引っ張ってる感じがしたらしいですよ。リーダーっぽいって。
ケーサク:そこは“ぜんぜん違うよ”っていってあげたんですけど(笑)。
ワタル:音楽にそれほど詳しくなかったら、ドラムの音って聴かないですよね。僕もそうだったし。たぶん、その“ドラムがめっちゃ聴こえる”っていうのが衝撃だったんじゃないかな。僕も子供の頃、日本のロックを聴いてて“なんでロック・バンドなのにギターが聴こえないんだろう”とか“なんでこんなにうるさくないんだろう”っていう疑問がずっとあったんで。それからパンク・ロックに出会ったんですけど。その影響や反動ですよね、僕らの音は。
ワタル:そうですね。すごい、いちばんイイ気持ちになれる、イイ感情が湧いてくるような、想像力を喚起するようなバランス。歌とドラムがキモなんですよね。メロディと対照的な、いちばん端と端にあるけど、それがキチンとしてないと気持ち悪い。
ケーサク:『探偵ナイトスクープ』の話に戻りますけど、ほんとに感動してもらえたことに自分も感動できたんですよね。
ワタル:見終わって、自分で拍手してたもんね。
ヤス:ほんと、あれは見てほしいです。
ワタル:お母さんが面白すぎたよね。
ヤス:娘さんが練習してる間、ずっと東京観光してて。
ワタル:それでお土産に東京バナナを買ってきてくれて。「僕ら東京に住んでますから…」みたいな(笑)。
ワタル:ある意味、武道館でライヴをやるより確率的にはかなり難しいですよね。
ヤス:パッと見ではね。でも『探偵ナイトスクープ』は毎週見てますからね(笑)。『あらびき団』とか『リンカーン』とか、お笑い番組は大好きです。
ワタル:『ガキ』(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』)は毎週、録画して見てるし。
ワタル:まるで関係ないですね。たまたま。「陽はまた昇る」は5月に録音してて。そのときには他にも何曲かあったんですけど。それを<曇天の道>ツアーで演やって、いちばんダイレクトに反応が良かった曲なんですよ。それで“これはエエんじゃないのか”と。
ワタル:シングル用に作るとか、できないんですよね。いきなり売れる曲作れ、みたいなことでしょ? バンドをやってる上で、そういうことはまるで必要ない。個人の表現だし、バンドとしてのキャラクターですから。そのツールとして曲があるだけで。何かのために曲を、っていうのはないです。
ワタル:ぜんぜん意識してない。タイアップを意識してたら、もぅ♪銀魂銀魂~とかいいますよ(笑)。
ケーサク:ちゃんとしたアニソンを作ります(笑)。
ワタル:そう。でもそれが、向こう(『銀魂』や『SUPER SOCCER Plus』)のスタッフの方が気に入ってくださって、使ってくださった。ただ、それだけの話で。気に入ってくれたっていうことは、共感してくれたっていうことじゃないですか。それはもぅ“ありがとう!”っていう感じになるし。何か対象があって“やってくれ”っていわれたら、材料があるから作りやすいんでしょうけど。でも俺らはゼロから作っていかないと、何をしたいのかが無くなるから。
ワタル:そうですね。いろんな影響はありますね。でもそれは、喚起されるだけであって、そこが出発点ではないです。
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