CANTA、テクニカルでメロディアス、光り輝くロックサウンドが溢れるくらいに詰まったベスト『きらきら』リリース記念大特集
CANTA 結成6周年記念 CANTAの歴史を凝縮したキラキラのベストアルバム『きらきら』リリース記念大特集 全曲徹底解説-01-
MASAKI「CANTAでいったらイケイケ系(笑)。コード進行は王道だけど、8ビートのノリの良さが出てるんじゃないか、と。この曲は、スゴい変化したんですよ(笑)」
雷電湯澤「そうそう! レコーディングの時、”ライヴでやったのと違う…サビはココだったっけ?”って思ったもん(笑)」
ルーク篁「すみませんねぇ、いつもコロコロ変わって(笑)。この曲の聴き所は弾けない人(=ルーク篁)が弾いてるピアノですね。歌詞は自分の明るい部分も暗い部分も両方を認めた上で、個人として確立すれば幸せになれるはずという内容です」
雷電湯澤「シネ!」
MASAKI「ローマ字読みだとそうですね(笑)。僕、指弾きなんですけど、普通だったら2本の指で刻むにはちょっと速くてキツいテンポ…ま、僕は指弾きで出来るんですけど(笑)」
ルーク篁「さすが、それでこそCANTAのベースだ(笑)。これも最後まで粘って無理矢理完成させた曲。4枚目のアルバムを作っていて、もう1曲、突き抜けた曲を作りたいと思って。ちょうど、東京にも雪が降ってて、ロマンチックだなと思っていたら、出来たメロディーもロマンチックになった。ロックなのにロマンチックなんだよね」
雷電湯澤「ドラムもガシガシ、ドシドシ、うりゃうりゃって感じじゃなく、優しく包み込むような感じで叩いてるね、ロマンチックに」
雷電湯澤「実はCANTAのデビュー・ライヴで形はちょっと違うけどやっていたよね?」
ルーク篁「うん。これは1stアルバムに入れる前、デモ・ヴァージョンを出したことがあったね。今回、再録するにあたって当時のキーボードの音に戻しました。当時は人間の中にある、ひねくれた部分を歌詞に出していこうと思っていて。“願えば叶うなんて絶対信じない。だけど願わなければ叶わないし、ただ願うだけでもダメだ”みたいな内容ですね」
MASAKI「ライヴでの演奏頻度も横綱級。ライヴでもノリやすいし。シェイクっていうか…タテノリのようでタテじゃないし、ヨコノリでもないし…」
雷電湯澤「斜めノリって感じだね。ライヴではぜひ斜めにノッてください(笑)」
雷電湯澤「この曲、よく出来た構成だよねぇ、シンプルで」
MASAKI「軽快でアップテンポでストレートな感じで。CANTAではわりと代表的な方法論、曲の展開、テンポ感の1曲じゃないですか?」
ルーク篁「CANTAの中でのビートルズみたいな曲、みたいな(笑)」
雷電湯澤「だけど譜面にすると、5小節や6小節とか半端なところで曲が展開していく。なんだけど、歌を聴いて演奏してると違和感なく自然に出来ちゃうんだよね」
ルーク篁「テンポは歌いながらダウン・ピッキングで弾ける限界だから俺はわりと必死だけど(笑)。ま、そこから生まれる疾走感を味わってもらえれば」
雷電湯澤「ライヴの前半で演奏して、みんな、心のギア、上げろや! みたいな感じで煽るみたいな」
MASAKI「CANTAのスピード・チューン。ライヴには欠かせない曲です」
ルーク篁「俺も曲の勢いに煽られて、声のキーの限界を1音超えたから…って、さびが自分のキーより高くなってしまっただけっていう(笑)。ま、歌詞を見てもらえば解るように、ホント、男の子って厄介なMonster<=生き物>だよね。大人になって変わったのかといえば結局、根本の部分は変わってないんだけど(笑)」
MASAKI「実はベスト盤に入れると聞いて驚いたんですよね。いうほど、ライヴでもやってないし」
ルーク篁「良い選曲だと思うよ」
雷電湯澤「隠し球ってヤツですか(笑)。6/8拍子だけどバラードではない、CANTAのテクニカル、メカニカル、メタル・チューンですね」
ルーク篁「本領発揮みたいな。歌でも、自分の中のモヤモヤした部分をそのまま出した感じ。たまには心の闇に光を当ててやらないと、どっかで暴発しそうな気がして。逆に、こうやってソレを音楽で表現して自分がカタルシスを得られるのは健康的なのかもしれない」
雷電湯澤「2ndアルバムのレコーディング前にデモを聴いて、こんなの出来るんかいな?って印象だったけど今となっては…」
MASAKI「CANTAの代表的なライヴ・チューン。派手なプレイも多いし、やっていて、なんとも言えない快感があるっていうか…○○○○をくすぐられる感じ?(笑)」
一同:(爆笑)
雷電湯澤「ぶっ壊れ方が気持ちいい!みたいな。スピリッツはパンクだね」
ルーク篁「そう、パンキッシュな曲がほしいと思って作ったのね。音楽的なパンクではなく、“ぶち壊せ!”みたいな衝動をCANTAとして消化して出しておきたかったっていう。歌詞も“最近、世界の中心は俺だとか言って自分肯定してる奴が多いけど、現実から逃げてるんじゃねぇよ!”みたいな攻撃性剥き出しだね」
ルーク篁「もうね、俺は歌詞の中で“絆創膏”って言えただけで大満足!」
雷電湯澤「…えっ、隊長(=ルーク篁)、それだけですか?」
ルーク篁「だけじゃないけど。なんか危ない感じを出したかったんだよね。人間、年をとるに連れて、どんどん物わかりがよくなってくじゃない? だけど、相変わらずな部分もあるらしいぜってことを言いたかったんだよね」
MASAKI「この曲をライヴでやる時、みんな鼻の頭に絆創膏を貼ってやるんですよ」
雷電湯澤「なので、ライヴへ来られる方は絆創膏のご用意も忘れずに!」