plane、人をやさしく包み込む歌のコトバを聴かせるミニアルバム『Airport City 82』リリース大特集
plane 最新ミニアルバム『Airport City 82』リリース大特集
菊地:とくに意識してないんですけど、アレンジかな。以前はサビの前になにかシカケを作ろうとしてたんですけど、今回はそれをどれだけ減らせるか、サビでいかに歌がスムースに気持ちよくなれるかということをプロデューサーの大野君とも話をしました。そこが一番変わったところだと思います。
神本:いやもう克服したみたいで(笑)。
久光:これは最初は弾き語りの状態で、そこからセッションが始まって、ギターで遊んだりしてるうちにこういうリズム感が出てきたんです。
菊地:最初はアルバムの中にこれだけ速い曲を入れるのはどうなんだろうと悩んでて。でもこの曲がいちばんプリプロが早く終わって形になった。ライヴではこれが盛り上がるんだろうなと思います。
木田:ライヴをやっていくうちに、歌詞も含めて変わってきたところがあると思います。個人的にはジェット機とツアーを回ったことでロックを目の当たりにしたし。そういう積み重ねが反映されてるのかなと。
久光:さっき言ってた『laundry』とか『seat22』みたいなところを引き出そうという意識があったからかも。4人でどれだけできるかというのを意識してたし、たとえばギターで持って行けるところは持って行こうみたいな感覚はありましたね。
菊地:そうですね。これはアコースティックライヴのために作った曲です。最初は“明日が待ってくれてる”とかそういう歌詞だったんですけど、もっとどん底でもいいんじゃないか、主人公がポジティブなら、希望がないように聴こえてもいいんじゃないかと考えて。それで、明日が待っていようがいまいが、どうであっても前向きに進んでいけばいいという歌になりました。それをあまり明るくなく歌ってる。ていうか、暗いですかこの歌?(笑)
菊地:ならよかったです。ネガティブに聴こえるんじゃないかなと思いながら書いてたんで。
木田:出来てきた歌詞を見たときの印象は、すごい疲れるというか(笑)。でもそんなに絶望的ではないと思うし、planeにとってはすごく新しいなと。バンドの音として聴いたときにはすごく前向きに聴こえるし、これでよかったなと思ってます。
菊地:今回は、楽しく歌おうというのが一番だったかな。でも今までやらなかった方法で録ったというのはありますね。今まではアタマから通して何回も録ったりしてたんですけど、今回は分けて録ったのもありました。座って歌ったのもあったんですよ。
木田:僕は“弾き過ぎ”って言われない限り弾き過ぎてみようと(笑)。録る前にフレーズとか色々決めてたんですけど、レコーディングに入って弾いてみると違うことを弾きたくなって、プロデューサーと話しながら決めたりしましたね。
神本:僕は行き過ぎないでシンプルなほうがいいんじゃないかという気持ちで。ややこしいことをしてわかりにくくならないように。ホント木田君と逆で。
久光:僕は気持ち。ギターの音は声とか言葉とは違うけど、やっぱり気持ちってのはあると思うんで、気持ちがどう伝わるかを意識しました。歌に乗ってる感情を支えるのが大事だと改めて思いました。
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