コブクロ、「僕らはまるで時計の短針と長針みたいだ」

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9月6日(土)、コブクロが和歌山県紀三井寺運動公園陸上競技場で2万5000人のファンを集め、結成10周年記念イベント<ファンフェスタ2008>を行なった。

毎年行なわれているこの和歌山の<ファンフェスタ>。和歌山はコブクロにとって思い出の地。所属事務所が和歌山にあるのはもちろん、1999年から路上ライブなどを行なっていた“第二の故郷”でもあるのは周知の通りだ。2008年は結成10周年ということもあり、様々な特別企画が実施された。

まずは出発から豪華だった。コブクロをサポートするJAL(日本航空)が、ファンに向けてファンフェスタチケット付特別チャーター5296便ツアーを用意。抽選で当選となった幸運の200組400名は、羽田空港を出発、チャーター機内や専用バス内ではコブクロ・ビデオコメントや10月発売のLIVE、DVDの先行オンエアーに加えて、記念搭乗証の配布など様々な演出が行なわれた。

また、近隣のポルト・ヨーロッパの施設を使い「コブクロミュージアム」をも開催。路上ライブ時代のステージや、ライブ衣装、ベストアルバム『ALL SINGLES BEST』のジャケットとなった足型抜き石膏などが展示された。

ライヴは、デビュー曲の「YELL-エール-」からスタート。インディーズ時代に作った楽曲を中心に全17曲を披露した。アンコールではインディーズ時代に何度もうたってきた楽曲「桜」をマイクも使わずに、アカペラで熱唱。そして新曲「時の足音」が披露され、日本テレビ系新火曜ドラマ(速水もこみち主演)「オー!マイ・ガール!!」の主題歌として10月29日に発売することを発表した。

小渕健太郎は新曲への想いを次のように語った。

“僕等コブクロは、2008年の秋で結成10年を迎えます。それを記念して9月6日に和歌山で行なう大型野外ライヴに向けて書いた曲が「時の足音」です。僕等は、168cmと193cmという身長差で覚えてもらう事が多く、まるで時計の短針と長針みたいだなって、いつも想っていました。出逢ってから10年間、同じ時を同じタイミングで刻んで来た証を歌にしようとしたとき、時計の針はまさにそのものだなと感じました。長さも、回るスピードも違うけれど、同じ真ん中を持った、2つの存在。重なり合い、時にすれ違い、それでもまた同じ場所に帰ってくる。この曲を制作している過程で頂いた、ドラマ「オー!マイ・ガール!!」のお話が、凸凹な二人の人間の巡り逢いの奇跡を描いた内容で、まさにこの曲にピッタリだと思い、そのまま自分達をテーマに書き続ける事が出来ました。色んな場面で生きる人の「今」を照らすような曲になれば良いな、と思います。”──小渕健太郎

なお、同シングルには、現在ニッセイCMソングとしてOA中の人気曲「赤い糸」の新録バージョンが収録される。
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