筋肉少女帯、デビュー20周年記念作品 第二弾「ツアーファイナル」リリース特集
筋肉少女帯
デビュー20周年記念作品 第二弾「ツアーファイナル」リリース特集 INTERVIEW
大槻:あのね、小さいころって親が買ってくれた単行本とかを読むでしょ? だから、読書趣味のある子供にとって、文庫っていうのは大人の読書人の象徴なんですよね。で、小6とか中1のとき、まず最初に手にする文庫が、僕らの世代はみんな星新一の「ボッコちゃん」だったんですよ! 薄くて、ショートショートが詰まってて、面白くて、読みやすかったの。要するに、「ボッコちゃん」は中学時代の象徴なんですよね。人生をウジウジ言ってる暇があったなら星新一から読み直せ、中学生からやり直せ!ってことですよね。
大槻:はい。まず“中学生からやり直せ!”っていうフレーズが出てきたんで、浜離宮を散歩しながら作りました。で、選曲会のためにデモテープを作らなきゃいけないわけですけど、僕、楽器とか弾けないし、譜面も書けないんで、どうするかというと。知り合いのミュージシャンに集まってもらい、僕が鼻歌を歌ってコードを取ってもらって、スタジオでみんなで演奏して録ったものを、筋肉少女帯のメンバーに聴かせるんです。なぜ、それを最初からメンバーでしないのか、と思うでしょ? そこが“バンドマンの側の謎”ですよ!
大槻:これこそ 検索かければ、いっぱい出てきますよ! 犬が降参したときと、安心しきったときにおへそを天にむける、あのポーズです。で、エリザベスカラーは、犬や猫が皮膚病とかのとき、体を自分で舐めないように首に巻くヤツ。つまり、へそ天もエリザベスカラーも屈服だとか不自由の象徴なんですよ。だったら、自分が何か行動を起こすことによってエリザベスカラーを引きちぎり、へそ天を屈服ではなく満足の証に変えてはいかがか、っていう……これまた、説明するとバカみたいなんですけど(笑)。
大槻:それは意図してますね。筋肉少女帯を20年、インディーズ時代を合わせると30年以上もやってます。歌詞を書く人間の心境が変化していって当たり前です。10代、20代前半のときは、もっとネガティヴでやさぐれてたんですけど、最近はやさぐれ心ありつつも、世の中を明るく生きていったほうが楽しいよと。だって40も越えると、人生もう何年あるかわかんないですからね。とりあえず、今、一番の心配は明後日の <ROCK IN JAPAN FESTIVAL> ですよ!(取材は7月31日)真夏の野外のハードロックって、呼吸ができないんだよねぇ。脱水症状を起こさないかと本当に心配で、ジムにいってシャカリキに自転車漕いできました。それもこれも、このクソ暑い中で頑張ってる40過ぎのヘヴィメタル・ハードロック・バンドがいたという思い出を、来てくださる皆さんに残したい! という一心からですよ。前向き!やっぱり、思い出のない夏って寂しいじゃないですか?
大槻:ええ、基礎体力ないんで、ホントにヤバイです(笑)。でも、14年ぶりの武道館はホントに楽しみですよ。20年もやってると、とにかく“オーディエンスを楽しませてあげたい!”っていう気持ちが強くなってくるんですよねぇ。チケットを買ってくださって、オシャレだなんだ準備して、仕事の都合をつけて来てくださる方たちの期待を無碍にはできない!っていう使命感がある。だから、絶対に皆さんを楽しませたい、と思っています。
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