ROCK'A'TRENCHのエビサン、感動の波が全国へ

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ROCK'A'TRENCHの新曲「Every Sunday Afternoon」が、すでに“エビサン”との愛称をもって、大きな話題となっている。

きっかけは2007年秋、あるイベントでたまたまこの楽曲のライヴパフォーマンスを目の当たりにしたあるFM802のラジオディレクターとこの曲との出会いだ。

楽曲に例えようのないチカラを感じた彼は、直ぐにこの楽曲をかけさせて欲しいと懇願。2008年3月の音源完成とともに、FM802「ROCK KIDS 802」(月~木16:00~19:00)でオンエアが始まった。当然当初は3通程度だったリクエストが日増しに増え、早くも4/20付けでチャートの100位以内にランクイン。「あの曲の名前は?」「CDは発売されていますか?」など問い合わせも殺到し、5月には毎日リクエストが30~40通も届く大反響となった。

当然ながら他の番組にもリクエストは飛び火。CDリリース未定という状況にも関わらず、数週間に渡りチャートインをはじめた。FM802の7月ヘビーローテーションにも決定し、7月20日付けのOSAKAN HOT100では、CD発売前にもかかわらず、9位ランクインまで上り詰める異例の状況となったのだ。

CD化を望む熱いメッセージに後押しされ、事務所のレーベルから関西限定盤としてインディーズ盤が7月23日にリリースされた。関西の外資系レコード店を中心に猛烈な勢いで売れ品切れ店も続出。発売週の各店のチャートを席巻した。

続き、8月20日にはワーナーミュージック・ジャパンから全国盤の「Every Sunday Afternoon」がリリース決定となった。既に現在では全国のFMラジオ・衛星波の8月パワープレイが23局決定している。現在もすさまじい勢いで全国に飛び火しているのだ、

この曲の作者であるVo.山森は、楽曲が生まれた当時をこう振り返る。

2006年12月、ROCK'A'TRENCHのメンバーが5人に固まって間もない頃で、希望に燃えながらも不安を抱えながら新たな曲作りを進めていた時期でした。ある日曜日の午後、何気なく付けたテレビでとても重い病気を持った少女のドキュメンタリー番組を見たんです。最初はかわいそうだな子だと思って見ていたのですが、それがまるで見当違い。病気であること以外は普通と全く変わらないその少女の前向きで明るく強い姿に感動して、とてつもない勇気とパワーをもらったんです。見終わった時、この感動を誰かに伝えたくて、また自分が伝えなきゃいけないと何か使命感のようなものを感じて、無我夢中でこの曲が出来た事を覚えています。──ROCK'A'TRENCH 山森

そんな「Every Sunday Afternoon」のプロモーションビデオには、志田未来が登場する。彼女にとっては初のプロモーションビデオへの出演作となるものだ。歌詞に込められた強いメッセージと情景描写になぞらえ、ストーリー仕立てで構成されているこの映像は、丘の上の白い病院で療養中の少女(志田未来)に、いつも学校帰りにその前を通る男の子(高橋平)が淡い恋心を抱く青春ストーリーとなっている。志田未来の名演に思わず目頭が熱ってしまう、感動の作品に仕上がっている。

◆「Every Sunday Afternoon」PV志田未来登場シーン~写真

難病と闘う女の子の歌なのですが、夢をもって前向きに生きる姿が目に浮かんでくるようなカワイイ歌だと思いました。プロモーションビデオの撮影は初めてだったので緊張していたんですが、すごく空気の良い場所だったのでとても気持ちよく楽しく撮影することができました。──志田未来

PV監督は語る。

この曲のmusic videoを作る上で僕がテーマに選んだのは“祝福”です。大江健三郎氏が『燃え上がる緑の木』でウィリアム・ブレイクから引用した“Rejoice”という言葉に近い意味の“祝福”を描こうと思いました。余命短い少女が家の近くを通るピアニカを吹く少年の、その音楽とその少年とはたまた音楽自体を祝福し、それらを祝福する事によって少女も祝福され、この曲このビデオを見る人を祝福する作品を作ろうと思いました。少女が泣きながら笑うシーンはその“祝福”そのもののシーンです。辛い事があっても歯を食いしばって笑い泣き、人を楽します、そんな難しい表情を志田未来さんが見事に演じてくれ、涙が音の星屑となって地上に降り注ぐシーンでは高橋平君が見事にそれを受け止めてくれました。そして何よりもロッカトレンチが少女を祝福してこの曲が生まれた事が僕らにとって何よりもの祝福な気がします。──映像ディレクター:夏目 現(I was a Ballerina))

「Every Sunday Afternoon」は8月20日発売だ。

◆ROCK'A'TRENCHオフィシャルサイト
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