多和田えみ、2ndミニアルバム『LOVE&PEACE』リリース特集　ライブレポ

ライヴレポート
DIVA 2008　2008.7.11＠東京・恵比寿LIQUID ROOM

気鋭のソウル・ディーヴァ3組が夢の共演

今年4月23日に1st Mini Album『∞infinity∞』で鮮烈なデビューを飾り、新人ながら＜FUJI ROCK FESTIVAL '08＞を皮切りに数々の夏フェス出演が決定している多和田えみ、キリンビール“KIRIN THE GOLD”のTVCMでカヴァーしたブラジリアン･クラシック（Marcos Valleの名曲）「BATUCADA」がスマッシュ･ヒットを記録し、毎年あざやかな夏を彩るbird、そしてクラブシーンから他にないアーチスト・スタイルを築き上げ、ジャズやボサノヴァを昇華した独自の音楽性で発信しつづけるMonday満ちる。この3組の女性ヴォーカリスによる1夜限りの夢の競演が＜DIVA 2008】と題して7月11日(金)に、東京・恵比寿LIQUID ROOMにて行われた。

トップバッターに登場した多和田えみは、久しぶりの豪華8人編制のフルバンドスタイル“多和田えみ＆The Soul Infinity”として登場。イントロダクションに続き、キャロル･キングの名曲「I FEEL THE EARTH MOVE」で幕を開けると、たて続けにヒット曲「Naturally」や大沢伸一プロデュース楽曲でMonday満ちるがコーラス参加した事でも注目が集まっている「FLOWERS」など、夏発売の新曲群を中心に8曲を披露。フレッシュで躍動感溢れるタフでエモーショナルなヴォーカリゼーションと、初々しい自然体のマイクパフォーマンスで満員のオーディエンスを湧かせた。

そんな、熱い多和田えみを受け継いで、2番手にはbirdが登場。ギターの田中義人、ドラム＆パーカッションのGENTA、オルガンの金子雄太という強靭なトリオ編成のバッキングを従えて、99年にメガヒットを記録した傑作1st Album『bird』に収録されている「空の瞳」や、MONDO GROSSOの夏の名作「LIFE」、この夏のカヴァー楽曲「サマーヌード」などのヒット曲をパワフルに、そしてしなやかに歌い上げると、会場のヴォルテージは一気に急上昇。ラストはデビュー曲「SOULS」を極上のバラードヴァージョンで披露し、会場を感動に包みこんだ。

そして最後にはNYを拠点に世界で活躍する歌姫Monday満ちるが登場。ギターに鈴木禎久、ベースに岡田治郎、ドラムに天倉正敬、トランペットにAlex Sipiagin、トロンボーンにAndy Hunterという、音楽ファン垂涎のメンバー編成で織り成す貫禄のジャズ･アンサンブルで、この11月発売予定の新曲、Joice、Stevie Wonderのカヴァー、そして大ヒット曲「You Make Me」など7曲を華麗に披露。フルートとスキャットを交えたハイセンスでパーカッシヴなMONDAY満ちるの包容力溢れるヴォーカル・パフォーマンスに会場のヴォルテージは、一気にピークに達した。

鳴り止まないアンコールの拍手の中、トリを飾ったMonday満ちるが再び登場し、bird、多和田えみをステージに呼び込み、3組のヴォーカリストがステージに並んで、キャロル・キングがアレサ・フランクリンに提供した珠玉のソウル･クラシック「Natural Woman」を3人で披露。

約3時間に及ぶ気鋭のソウル・ディーヴァ3組の1夜限りの夢の競演に会場中は感動の渦に包まれた。

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