ラスト・シャドウ・パペッツ、影響を受けたアーティストはオールディーズばかり

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まだ22歳と若いラスト・シャドウ・パペッツの2人だが、その音楽への造詣は深く、影響を受けたミュージシャンとして挙げる名は、同世代にはピンとこないオールディーズばかりだ。

マイルズ・ケインはGuardian紙のインタヴューでこう話した。「初めてスゴイって思ったソング・ライターは、ジョン・レノン、ビートルズだったよ。子供のときはオアシスだった。彼らは重要だよ。でも、レノンに出くわして、世界が変わった」

アレックス・ターナーも同意見だ。「俺もそうだよ。曲が作品だって考えるようになったのは、ビートルズからだ」

と、ここまでは不思議ではない。しかし、インタヴューをした記者はその後、若い2人の口から続々とオールディーズの名が挙がり驚いたそうだ。マイルズは「ビル・フューリー(50年代終わりから60年代にかけて人気を博したポップ・シンガー)が大好きだった」と続けたという。「彼はリバプールではキングみたいなものだからね。彼を通じ、エディ・コクランやリンク・レイにはまったよ。それにトム・ジョーンズの「Love Me Tonight」は2人とも気に入ってるんだ」

一方のアレックスも負けてはいない。「クレイジーな系図だよな。俺は、ロイ・オービソンまでさかのぼってる。まったく古さを感じさせない。全てやり尽くされたっていうのは、ナンセンスだと思うよ。いくらでも俺たちのツイストを加えていける」

音楽に対する共通の嗜好が接着剤になっているだけではないだろうが、大親友だという2人は、“ラスト・シャドウ・パペッツが45年後も続いている姿は見えるか?”との質問にこう答えた。「ああ、多分」(アレックス)。「ポール・マッカートニーみたいに67になってるな。彼、まだいけてるだろ。もし、俺がそうなってなければ、ヨットにでも乗ってみるさ」(マイルズ)。

Ako Suzuki, London
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