ザ・ティン・ティンズ、過去の失敗が生み出したDIY精神

ポスト
シングル「That's Not My Name」に続き、デビュー・アルバム『We Started Nothing』がUKチャートのNo.1に輝いたザ・ティン・ティンズ。メンバーの2人は、ティン・ティンズを結成する前にガールズ・グループやインディ・ロック・バンドとしてデビューしているものの、芽が出なかった。挫折感を味わったが、その思いこそが今回の成功につながった。

シンガーのケイティ・ホワイトは『The Sun』紙の独占インタヴューでこう話している。「もう誰も私たちと一緒に仕事なんかしたくないだろうって思ったの。フツウの(新人)バンドより見込み薄よ。だってみんな、私たちが一度失敗したこと、知ってるんだもの。だから、自分たちで曲を書くことにしたの」

相棒のジュールズ・デ・マルティーノは、元ガールズ・グループのメンバーとのバンド結成に対しこう話している。「すごく新鮮だったよ。俺はインディ・バンドのシーンから距離を置いてて、そんなことには無頓着な彼女と出会ったんだ」「彼女は去年の春にギターを弾くようになった。それでいろいろアイディアを試すようになったんだ。俺のほうがうまく弾けるかもしれないけど、彼女のほうがアイディアに富んでるからね。それで俺は久々にドラムを受け持つことにしたんだ」

このDIY精神と型にはまらないチャレンジ精神により、ティン・ティンズ独自のサウンドが誕生、今回の成功へとつながった。『We Started Nothing』の日本盤は来月発売。2人は、サマー・ソニックで来日する。

Ako Suzuki, London
この記事をポスト

この記事の関連情報