波乱万丈のオペラ歌手:ポール・ポッツ、日本上陸

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英国の人気タレント発掘番組「Britain's Got Talent」の初代チャンピオン、ポール・ポッツが来日を果たし、渋谷セルリアンタワー東急ホテルにて記者会見を行なった。“携帯電話のセールスマンからオペラの大スターになった英国青年”という波瀾万丈のドラマチックな半生で、世界中で一大センセーションを巻き起こしている話題の大型新人オペラ歌手…という彼だ。

1970年10月13日、英国ブリストル生まれの37歳。決して恵まれたとはいえないルックスだが、10代のころから地元ブリストルの教会で歌い、16歳のころからオペラに心酔し、英国ITVの番組のカラオケ・コンテスト番組などに出演してオペラを歌唱。1999年に<Barrymore’s My Kind Of Music>なるITVの番組に出演し、入賞賞金8000ポンド(当時の為替レートで約160万円)を獲得。その賞金と彼自身の貯金を使ってイタリアで本格的にオペラを学び、1999年から2003年にかけて無給で数々のオペラ・プロダクションに参加していたという。

その後、生活のために数々の職業を経て、携帯電話のセールスマンをしながらチャレンジしたITVの人気タレント発掘番組<Britain's Got Talent>でオペラのアリアを歌い、その素晴らしい歌唱力をイル・ディーヴォの育ての親としても知られる審査員のサイモン・コーウェルに認められ、初代チャンピオンに選出。そこから念願のレコード・デビューのチャンスをつかんだのだ。

そのようにして完成したデビュー・アルバム『ワン・チャンス』は、全英アルバム・チャートで3週連続NO.1に輝いたのをはじめ、全米Classical Crossover Albumsチャート初登場NO.1、ニュージーランド6週連続NO.1、香港9週連続NO.1、デンマーク、アイルランドでは2週連続NO.1、韓国8週連続NO.1、ノルウェー、台湾でもNO.1を獲得。既に9ヶ国でNO.1、9つのプラチナ・ディスクを獲得、全世界で250万枚以上のセールスをあげるという爆発的ヒットとなっている。

そんなポール・ポッツ、当日の朝に日本に到着し午後には会見を行なう多忙なスケジュール。会見中「日本で楽しみにいていること?」との質問には、「街を歩いてみたい。きれいな公園もあり、緑もある。大きな街、美しい街。」と答えたものの、翌日、翌々日とコンサートがあり、その後日には次の公演地である韓国へすぐに向かう為、プライベートの時間を持つことは非常に難しい状況。それでも、初の来日に心躍らせているポール・ポッツ。

コンサートで共演をするイルミナがスペシャル・ゲストとして登場し、花束を贈呈する華やかなシーンもあり、うわさの大型新人日本上陸を祝う形となった。

来日公演は、4月29日、30日と東京Bunkamura オーチャードホールで行なわれる。29日は完売しているが30日は若干の余裕があるとのこと。急げば間に合うかもしれない。

4月29日(火)東京Bunkamura オーチャードホール  16:30開場/17:00開演
4月30日(水)東京Bunkamura オーチャードホール  17:00開場/19:00開演
主催:TOKYO FM / WOWOW 後援:ブリティッシュ・カウンシル
全席指定:S席10,500円 A席9,500円
[問]キョードー横浜 045-671-9911
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