三寒志恩ムック初春の宴(12)シカゴ編:その参

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▲こんなところにサインを求めるキッズもいれば……
▲こんなモノを差し出してくるファンもいたり。
▲さらにはさっきまでこうして行列を仕切ってたおっちゃんが…
▲最後はこんな具合になったりして。
▲これは今回のツアーのオフィシャルTシャツの背中にプリントされた公演日程。この時点ではまだ左端の一段ぶんの日程しか消化できていなかったが、現時点では右端の最後の一段を残すのみとなっている。
この日も例によって、終演後は会場ロビーの特設ブースでサイン会。

最終的には、本来ならば時間経過に比例しながら短くなっていくはずの順番待ちの列が逆にどんどん長くなっていくさまに驚いた運営者サイドが、「ここまでで終わり!」と行列をストップさせなければならなくなるほどの大盛況。

大半のファンはサイン会用に用意されたポスターに4人のサインをもらっていたが、CDとかTシャツとか日本の雑誌などを差し出すファンもいたし、なかには腕とか、それまで履いていた靴とか、ポケットに入っていたドル札にサインを求めるファンも。

最後の最後には、さっきまで「立ち止まるな! どんどん前に進んで!」とファンに指示し続けていたセキュリティのおっちゃんまで4人のサインをもらってニンマリしていた。なんかいいなあ、こういうの。日本じゃちょっとあり得ないだろうけども。

サイン会終了後、実はちょっとした事件が起こりかけた。すでにこの時点でかなりムックと仲良しになりつつあったアトレイユのメンバーから、なんとYUKKEを彼らのステージに飛び入りさせないかという提案があったのだ! そのためアトレイユの演奏中、YUKKEはずっとステージの袖で待機。

結果的には、先方のマネージャーからの「今日はやめておこう」の一言により、この夜は実現しなかったのだが、彼の言葉はそこでは終わらず「次の街でやることにしないか?」と続いたのだった。そして実際、YUKKEは、3月13日に行なわれたヴァージニア州ノーフォークでの公演で、見事、アトレイユとの共演を果たしている。これはある意味、快挙と言っていいだろう。

で、同じ頃、筆者はすでに日本に帰国していた。11日の公演終了後、メンバーたちを乗せたバスが会場を出発する少し前、午前2時頃に1人でタクシーに乗ってホテルに向かい、翌朝にはシカゴを発って、ミネアポリスで乗り継ぎつつ、日本時間の13日の午後に成田空港に到着。毎度のことながら時差の関係で1日分の時間を損したような気分で自宅へと戻り、原稿書きの日々に逆戻りすることになったのだった。

というわけで、デトロイト~ロチェスター~シカゴと続いてきた筆者の現地取材原稿はここまでで終了。しかし前回にもお伝えしたように、この連載はまだまだ続く。

次回はメンバーから送られてきた写真やメールをご紹介する予定。明日もBARKSをかならずチェックしよう。

増田勇一
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