10年ではじめて分かった“X JAPANとファンとの方程式”

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X JAPANのMySpaceプロフィール上で、4月3日午後14:30、X JAPANのメンバーからの海外進出に関する発表が、緊急生放送配信された。

既に情報として公開されているフランスでの公演に加え、アメリカ・ニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンでの公演の決定である。

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X JAPANが海外に進出する意思を持ったのは、実は既に10年以上も前のこと。ロックフェラーの記者会見にて世界デビューへの意気込みとその方向性を発表したものの、納得できないことも多く、状況を整えているうちに解散という憂いをみてしまったX JAPANだった。

今回の東京ドーム3daysでの手ごたえは、X JAPANのメンバー自身を、さらに強く、大きく変貌させた。そこにみなぎるエネルギーがX JAPANへ還流していったこと…それこそが、東京ドーム3daysという奇跡が生み出した“X JAPANにとってのもっとも大きな財産”だったのではないか。そして、実は、その奇跡こそ、X JAPANを待ち望みサポートし続けてきた我々ファンの想いとオーディエンスの愛が生み出したことを、彼らは身をもって実感したのだ。

2008年7月5日のフランス・ジャパン・エキスポヘの出演が決定したのは、ドーム初日を終えた直後であり、9月13日マジソン・スクエア・ガーデンでのコンサートが決定したのは3daysが終わって体力が回復した4月1日のことだった。現在彼らが見つめているのは2公演のみだが、ひとつひとつの階段を上り、そこから次へのステップを踏むのがX JAPANの流儀。その後どのような発展に及ぶかは、誰もわからないが、東南アジアや韓国といった熱い土地をも含めた、精力的な世界展開は十分に可能性がある、そう思わせるほど、今のX JAPANには、無敵のオーラが渦巻いている。

まずはフランスとニューヨーク、彼らは、そこでも驚愕のパフォーマンスを繰り広げるだろう。会場に問題がなければ、ドームと同様のセットを持っていくとYOSHIKI。ジャンボジェット5台分にも及ぶ巨大なセットだが、それはすなわち完結無敵のX JAPAN…そうhideの存在を意味する。

彼らが口を揃えて言っていたのはステージでの一体感だ。10年前と何も変わらず、hideが確実にそこに存在し、一緒にステージをクリエイトしていたという。「間違えたらhideに怒られそうだったから(笑)」とはYOSHIKIの弁だ。

hideは永遠にX JAPANの現役メンバーであることを強く印象付けるとともに、ファンへの感謝の気持ちを幾度となく口にしたPATA、HEATH、TOSHI、そしてYOSHIKI。「10代の子から40代以上の方々まで、ホントに多くの人たちから“夢を叶えてくれてありがとう”というメッセージをもらいました。でも、本当は、それは僕達の方なんです。ファンの方々に、本当に“夢を叶えてくれてありがとう”という気持ちです」とYOSHIKIは語った。

ファンの皆さん、東京ドーム3daysを支えてくれて本当にありがとうございます。これからも楽しい夢を一緒に見て生きたい!──YOSHIKI

“ファンがX JAPANを無敵にする”。これが10年かかってはじめて分かった、“X JAPANとファンとの方程式”なのである。
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