夏焼 雅:「(アルバムは)聴きごたえバッチリです!」 Buono!インタビュー(2)
ガールズ・ゴスパンク・ユニット、Buono!が待望の1st.アルバム『Café Buono!』を2月20日にリリースする。
●『Café Buono!』のCD情報
前回紹介した「恋愛♥ライダー」に引き続いて、彼女たちへのインタビューを元にアルバムの聴きどころを探っていこう(「恋愛♥ライダー」について訊いたインタビュー記事は記事下段のリンクから)。
■ 1st.アルバム『Café Buono!』
夏焼 雅:今回のアルバムは、ゆっくりなバラードっぽい曲もあれば、パンクとかから離れて、すごい可愛い曲があったりとかするので、聴きごたえバッチリです!
嗣永桃子:ギタージャンジャンジャン! みたいな曲、多いです。
これまでリリースしたシングルに収録された、計4曲のうち3曲がロックという路線をとっているBuono!だが、今回のアルバムはコアな部分にロックを置きつつ、テクノポップあり、バラードあり、オリエンタルなサウンドありとバラエティに富んだ内容となっている。
中でも注目は、作詞:橋本淳、作曲:筒美京平という、いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」などのヒットを生み出した日本歌謡界の名コンビがBuono!に提供した「星の羊たち」。筒美京平メロディーもさることながら、その見事なヴォーカル(およびヴォーカル・ディレクション)に舌を巻く。
ヴォーカルの表情のつけ方が特に素晴らしいのだ。たとえば<星の羊たちが 草を食べているわ>というフレーズが曲の前半に2カ所出てくる。このフレーズ、曲頭は鈴木愛理が、1コーラス最後では夏焼 雅という、本人たちも “自分たちでBuono!の曲を初めて聴いた時に、どっちが歌っているのかわかんなかったところが何カ所かありました” と言うほどに歌い方と声質の似ているふたりが歌唱しているのだが、2音(<星「の」>の音と<草「を」>の音)だけファルセット(もしくはハーフ・ファルセット)を使っていることに気づいただろうか。この部分がどのような経緯でこの歌唱法が採用されたのか、もしかしたら、たまたまふたり(特に “地声が低いから、高い曲を歌うのは大変です” と語っていた夏焼 雅)が歌ってみて、偶然にファルセットを使ったことから生まれたのかなどは、音源からはうかがい知ることができない。ただ、このようにファルセットを組み入れることで、満天の “星の羊たち” が包み込んでくれるような優しさをより効果的に表現できているのは聴いてわかることだろう。
このフレーズを始め、同曲の中で聴くことができるヴォーカルは、もちろん彼女たち自身の表現力の賜物ではあるのだが、それ以上にこの方向性でディレクションした制作スタッフの腕が光った部分とも言えるだろう。
ゴスパンク路線のBuono!が、そのイメージを突き崩すようなテクノポップに挑戦した「Internet Cupid」もなかなか面白い。8ビットも混ざったピコピコサウンドに、Buono!としてはもちろんのこと、彼女たちが所属するBerryz工房、℃-uteでもここまで加工したことはないというほどのヴォーカルエフェクトをかけて、彼女たちの新しい一面を見せている。特に嗣永桃子の声とフェイズ系エフェクトの相性のよさには驚かされるはず。
さらに、彼女たちが<オーバー・クロック><ランダム・アクセス><ブラウザ><ファイアー・ウォール>といった、PC関連専門用語を発しているというのも聴きどころといえそうだ。
また、上記2曲のみ、完全に個人でパート割りされており、ユニゾンパートが1ヵ所もないというのも興味深い。
そのほかにも、Buono!サウンドの代名詞ともいえるギターロックな「泣き虫少年」や「ロックの神様」はもちろんのこと、鈴木愛理が“キュート”と、語尾上がり調子(つまり “℃-ute” と同じ発音)で呟いているなど、「恋愛♥ライダー」のPV映像と同様にファンだからこそ楽しめるような、細かい“ネタ”が満載のタイトル曲「Café Buono!」などなど、聴き込んだぶんだけ新たな発見に気づかされるようなアルバムとなっている。
■ レコーディング
今回のインタビューの最後に余談をひとつ。ロックテイストの強いBuono!のレコーディングでは、以下の点がBerryz工房や℃-uteの時とは異なるようだ。
愛理:私は、ロックな歌を歌う時は、力が入っちゃうのかわからないんですけど、だんだん声がガラガラになってきちゃうんでよ。で、すごいいっぱい水を飲んでます。低い音がだんだん出なくなってきちゃうっていうのが、Buono!の時はいつも苦労しますね。
桃子:モモは、Buono!のレコーディングの時は靴を脱ぎます。Buono!は、ギターガンガン入っててロックなので、靴が邪魔になってくるというか…気分的に脱ぎたくなるんです。
雅:私は、Berryzの時もそうなんですけど、レコーディング中は吸入器は絶対やってます。持ち歩いてます。
●嗣永桃子:「日々ロックを増していきたい」 Buono!インタビュー(1)
●『Café Buono!』「恋愛♥ライダー」のCD情報
●Buono!メンバーがわかるフォトアルバム
●Buono!からの「ランチョンマット」プレゼント応募はこちらから!
●『Café Buono!』のCD情報
前回紹介した「恋愛♥ライダー」に引き続いて、彼女たちへのインタビューを元にアルバムの聴きどころを探っていこう(「恋愛♥ライダー」について訊いたインタビュー記事は記事下段のリンクから)。
■ 1st.アルバム『Café Buono!』
夏焼 雅:今回のアルバムは、ゆっくりなバラードっぽい曲もあれば、パンクとかから離れて、すごい可愛い曲があったりとかするので、聴きごたえバッチリです!
嗣永桃子:ギタージャンジャンジャン! みたいな曲、多いです。
これまでリリースしたシングルに収録された、計4曲のうち3曲がロックという路線をとっているBuono!だが、今回のアルバムはコアな部分にロックを置きつつ、テクノポップあり、バラードあり、オリエンタルなサウンドありとバラエティに富んだ内容となっている。
中でも注目は、作詞:橋本淳、作曲:筒美京平という、いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」などのヒットを生み出した日本歌謡界の名コンビがBuono!に提供した「星の羊たち」。筒美京平メロディーもさることながら、その見事なヴォーカル(およびヴォーカル・ディレクション)に舌を巻く。
ヴォーカルの表情のつけ方が特に素晴らしいのだ。たとえば<星の羊たちが 草を食べているわ>というフレーズが曲の前半に2カ所出てくる。このフレーズ、曲頭は鈴木愛理が、1コーラス最後では夏焼 雅という、本人たちも “自分たちでBuono!の曲を初めて聴いた時に、どっちが歌っているのかわかんなかったところが何カ所かありました” と言うほどに歌い方と声質の似ているふたりが歌唱しているのだが、2音(<星「の」>の音と<草「を」>の音)だけファルセット(もしくはハーフ・ファルセット)を使っていることに気づいただろうか。この部分がどのような経緯でこの歌唱法が採用されたのか、もしかしたら、たまたまふたり(特に “地声が低いから、高い曲を歌うのは大変です” と語っていた夏焼 雅)が歌ってみて、偶然にファルセットを使ったことから生まれたのかなどは、音源からはうかがい知ることができない。ただ、このようにファルセットを組み入れることで、満天の “星の羊たち” が包み込んでくれるような優しさをより効果的に表現できているのは聴いてわかることだろう。
このフレーズを始め、同曲の中で聴くことができるヴォーカルは、もちろん彼女たち自身の表現力の賜物ではあるのだが、それ以上にこの方向性でディレクションした制作スタッフの腕が光った部分とも言えるだろう。
ゴスパンク路線のBuono!が、そのイメージを突き崩すようなテクノポップに挑戦した「Internet Cupid」もなかなか面白い。8ビットも混ざったピコピコサウンドに、Buono!としてはもちろんのこと、彼女たちが所属するBerryz工房、℃-uteでもここまで加工したことはないというほどのヴォーカルエフェクトをかけて、彼女たちの新しい一面を見せている。特に嗣永桃子の声とフェイズ系エフェクトの相性のよさには驚かされるはず。
さらに、彼女たちが<オーバー・クロック><ランダム・アクセス><ブラウザ><ファイアー・ウォール>といった、PC関連専門用語を発しているというのも聴きどころといえそうだ。
また、上記2曲のみ、完全に個人でパート割りされており、ユニゾンパートが1ヵ所もないというのも興味深い。
そのほかにも、Buono!サウンドの代名詞ともいえるギターロックな「泣き虫少年」や「ロックの神様」はもちろんのこと、鈴木愛理が“キュート”と、語尾上がり調子(つまり “℃-ute” と同じ発音)で呟いているなど、「恋愛♥ライダー」のPV映像と同様にファンだからこそ楽しめるような、細かい“ネタ”が満載のタイトル曲「Café Buono!」などなど、聴き込んだぶんだけ新たな発見に気づかされるようなアルバムとなっている。
■ レコーディング
今回のインタビューの最後に余談をひとつ。ロックテイストの強いBuono!のレコーディングでは、以下の点がBerryz工房や℃-uteの時とは異なるようだ。
愛理:私は、ロックな歌を歌う時は、力が入っちゃうのかわからないんですけど、だんだん声がガラガラになってきちゃうんでよ。で、すごいいっぱい水を飲んでます。低い音がだんだん出なくなってきちゃうっていうのが、Buono!の時はいつも苦労しますね。
桃子:モモは、Buono!のレコーディングの時は靴を脱ぎます。Buono!は、ギターガンガン入っててロックなので、靴が邪魔になってくるというか…気分的に脱ぎたくなるんです。
雅:私は、Berryzの時もそうなんですけど、レコーディング中は吸入器は絶対やってます。持ち歩いてます。
●嗣永桃子:「日々ロックを増していきたい」 Buono!インタビュー(1)
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