ナイトメア シングル連続リリース第1弾「このは」特集/Interview「cloudy dayz」編

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――「cludy dayz」はこれまでのナイトメアらしい楽曲ですが。このなかに出てくる“透明な天”って、どんな天?

RUKA:俺、“空”っていう字が嫌いで。天のほうが空に見えるんですよ。天の川の印象があるからかもしれないけど。『千と千尋の神隠し』に出てくるエレベーターのシーンて分かります? 上にいくやつは“天”って書いてあるんですよ。“ああなるほどね”って思って。そっからね、上=天になったの。すげぇな(宮崎)駿さん! だから空じゃなくて天にすればいいのに。

――そういう意味で“天”を使ってたって、知ってました?

YOMI:全然知らなかったです(笑)。

――この歌の“僕ら”は時代とともに何かを手にして、何かを置き去りにもしていく。ここはいまのナイトメアにも当てはまる?

RUKA:いっぱい置き去りにしてきたもの、あるよね。

YOMI:俺的には常に何かを得れば何かを失うというのがあるんですね。生きてく上で。俺はバンドをやることによって……いままで付き合ってきた彼女は全部、バンドをやり続けることによって別れてきた訳ですよ。

――すごいリアル・ネタ(微笑)。

YOMI:そう(笑)。でもこれはしょうがないんだろうね。どっちもとるっていうのは無理。だから、俺はバンド解散してからしか結婚しないと思ってるし。

――えぇーーっ! そうなの?

YOMI:うん。じゃないとバンドのなかの俺がうまくいかなくなっちゃう気がする。ただ、バンドのなかでいったら(置き去りにしてきたものは)ないかもしんない。変わってないから。プライベートのなかで置き去りにしてきたものはあっても。

――なるほどね。RUKA君はどう?

RUKA:俺はすごい自分のなかで矛盾してるところがあって。あるもの全部が欲しいんだけど、何かを失わずにして手に入れたものにはなにも価値がないと思うんですね。普通、お金を払って物を買う訳じゃないですか。そういう代償がないと価値が見出せない。だから、バンド始めた頃、友達と遊ぶのも大事だしバンドもやりたいって奴もいるじゃないですか? そういうの、虫酸が走るんですよ。何かを失う気がないんだったらやるなって思うから。

――ああ。いまバンドやってる人たちも将来のこと考えて大学行きながらって人もたくさんいますからね。それと似てるかも。

YOMI:逃げ道がありますよね。

RUKA:それが悪いとはいわないけど、でもなんか……その逃げる場所がない俺たちと、逃げる場所があるヤツらでは違う。俺ら、これ終わっちゃったら終わりだから。だって3人カスボーイだからね。できることっつったら音楽しかない訳で。その辺は違うかな。

YOMI:メンバーが有名大学とか出てるとまたナイトメアも違ってたかもしんないね。

RUKA:そんな奴と俺、バンドやってないもん。会社とかって不平等だと思うんですよ。学歴に対してね。でも音楽は“平等”じゃないスか! 小学生でもおじいちゃんでもできる。歳関係ないし学歴関係ないし。だからね、俺はバンドやってたことによって、18~19歳の頃に周りの同世代と同じ様な過ごし方はできなかった。そこは置き去りにしてきた部分かなと思う。

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