フラテリス、ベッカムに便乗するのを潔しとせず

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スコットランド出身の新鋭フラテリスは、デヴィッド・ベッカムのオフィシャル・ソングの依頼を何のためらいもなく断わったそうだ。曲は、ベッカムがLAギャラクシーのプレイヤーとして初出場する試合で流れるものだった。世界に名を知らしめる絶好のチャンスだったが、彼らはそんなことを意に介さない。自分たちの流儀に合わないことはしないそうだ。

dotmusicによると、バンドはビートルズの名曲「Hello Goodbye」をカヴァーするよう頼まれたという。しかし、フロントマンのジョン・フラテリは「そんなことしたら、自尊心を失う」と断わったそうだ。「“絶対やんねえよ”って感じだったよ。もちろん、名前は知られるだろうな。でも、自尊心を失うことになっただろうよ。こういう馬鹿げたオファーはたくさん来るけど、断わってる。俺たち、行商セールスマンじゃないんだ。自分たちのやり方で成功しないんなら、望みなしってことだろうよ」

フラテリスは、デビュー・アルバム『Costello Music』がUKチャートの2位を獲得し、ブリット・アワーズで新人賞を受賞、“自分たちのやり方”で十分、成功を収めている。

彼らの代わりに、誰がベッカムのテーマ・ソングを歌うのかはお楽しみに。ベッカムは来月中旬にLAへ引っ越すといわれており、初試合は早ければ7月中にあるかもしれない。

Ako Suzuki, London
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