カラオケするならiPod! 気になる製品「iKaraoke」(2)

ポスト
⇒ カラオケするならiPod! 気になる製品「iKaraoke」(1)に戻る

■ 実際に使わせてみた

まず自分で試す前に、周りの人に何も言わずに使わせてみた。

<隣の席のIさん(デザイナー)>

「えっ、何これ! iPodでカラオケ? すごいじゃん! あ、ちゃんと声も消えてる。でもマイクがショボイ。」

<編集部Sさん(吉井和哉とナイトメア好き)>

「すごーい! これでカラオケできるのー? ほんとだー。あ、でも音が悪い。なんか全然別の曲みたい…」

…想像とは異なり、みんな驚くものの、あまりいい評価はしてくれない。困った。これで記事を書いていいのか、と悩む。というわけで、自分も実際に使ってみて、そして愕然とした。


■ 音量が足りない…

ライン出力にヘッドフォンを挿して音を聴いていると、どうも音量が小さい。なので、iPodのクリックホイールをクルクルと回してボリュームを上げようとした。が、効かないのだ! 音量を最大にしても、出てくる音は同じ。まったくボリューム調整ができないのだ! …仕方ないので、ここでやっとマニュアルを読む決断をする。すると、音量調整などの設定は、マイクにある再生ボタンを長押ししてメニューを呼び出すとのこと。早速やってみると、iPodの液晶パネルにiKaraoke用のメニューが表示された。

ボリューム調整は、「Music」の項目で行なう。しかし、だ。普通のボリューム調整とは異なり、なんと選択式(カラオケにつきもののリバーブの量も同じ選択式)。“High”か“Mid”か“Low”かの3段階しかない。これはあまりに大雑把過ぎる! そして決して“High”にしたからといって、ボリュームがめちゃくちゃ大きくなるわけでもない。正直な話、私が使っているヘッドフォン(BOSEの「TriPort」)では、Highにしても全然音が足りない。何この柔軟性の悪さ。早くもBARKSでは、「iKaraoke、使えない」という烙印を押す一歩手前まで来てしまった。


■ 消えた“ヘッドフォン”の謎

事態が急転を見せたのは、マニュアルの“不思議な表記”に気づいた時だった。ライン接続の項目にはこう書いてある。

<コンポなどのAUX INに接続します>

疑問に感じたのは、「なぜ、“ヘッドフォンを挿し込んで使います”とは書かれていないのか?」ということ。もちろん、厳密にいうと、AUX IN端子とヘッドフォン端子は違う。なので、書かれていないのは当たり前といえばそうなのだ。しかし考えてみてほしい。iPodで、ステレオミニのジャックがあれば誰もがヘッドフォンを差し込むだろう。でもなぜここにはヘッドフォンの字がひとつも載っていないのか?

「全体の音量の調整は、外部の機器でやれ、ということか?」

そんな推測を得るまでに、それほど時間はかからなかった。

⇒ カラオケするならiPod! 気になる製品「iKaraoke」(3)につづく
この記事をポスト

この記事の関連情報