完成度の高さと力強さ!カサビアンの来日公演レポ
2004年リリースのセルフタイトル・アルバムが大ヒット。同年に出演した<SUMMER SONIC>では、入場規制となる人気を見せたカサビアン。その後もフェス出演などで活躍し、ロックファンにその知名度を広げていた彼らが2006年9月、待望のニュー・アルバム『エンパイア』をリリースした。エレクトロニックをフィーチャーした前作から一転、メンバー自らトラディショナルなブリティッシュ・ロックを目指したという新作は、よりロックな側面を強めている。そして2007年新年早々、そんな新作を引っさげてのジャパン・ツアーが開催された! 1月12日の東京国際フォーラムホールAでその模様を目撃した!(■その他、大きな写真はこちら!)
大ホールが満員の大観衆でいっぱいになっている。<SUMMER SONIC>でも、すでにメイン・ステージを経験、今年のグラストンベリーではヘッドラインが噂されているだけに、ここ日本でも期待度はバッチリだ。オープニング・アクトのストレイテナーがとんがった3ピースの、迫力のライヴを展開し大喝采を浴びれば、オーディエンスのテンションも上がる一方。そして、8時を過ぎた頃ついにカサビアンがステージに登場した。
新作『エンパイア』のタイトル・トラックのミュージック・ビデオのイメージ(昔風の軍服姿)が強かったため、もしや衣装も? と勝手な想像をしていたがトムはラフなTシャツ姿、サージもオシャレな黒のハットこそかぶっていたが、こちらもおしゃれながらシンプルな白いTシャツ姿であった。
ギタリスト・キーボーディストのクリス・カルロフ脱退後の日本初ライヴであったが、バンドとして一皮向けた感じのロック・テイストは無駄を削ぎ落としたストレートなカッコ良さがあり、また1stアルバムの曲ではサンプラーやコンピュータを多用したエレクトロニックな演出も健在。そう、今回のライヴは「L.S.F.」や「プロセスド・ビーツ」の横ユレと、コブシを振り上げ縦ノリする「エンパイア」や「クラブ・フット」が絶妙にブレンドされた、縦にも横にも楽しめる、カサビアンらしいライヴだったのだ。
1stアルバム・リリース直後のぶっ飛ぶような危うさや疾走感こそ影を薄めたものの、成熟した2ndアルバムのツアーにふさわしい、一回り大きくなったカサビアンらしいライヴだったように思う。立体感溢れる音響、トムのちょっとかすれた、しかし申し分のないヴォーカルは、アルバム作品のような完成度の高さとロック・ショウならではの力強さを兼ね備えていた。
「<SUMMER SONIC>で会おう!」とは、ステージを去る際のトムの言葉。これは今年の夏も期待大!
<1月12日@東京国際フォーラムホールA セット・リスト>
1.BROWN ACID
2.SHOOT THE RUNNER
3.REASON IS TREASON
4.SUN/RISE/LIGHT/FILES
5.CUTT OFF
6.BY MY SIDE
7.ME PLUS ONE
8.EMPIRE
9.SEEK & DESTROY
10.PROCESSED BEATS
11.THE LAST TRIP
12.THE DOBERMAN
<ENCORE>
13.APNOEA
14.CLUB FOOT
15.STUNTMAN
16.L.S.F.
Photo by Yoshika Horita
■「エンパイア」のPV視聴はこちら!
大ホールが満員の大観衆でいっぱいになっている。<SUMMER SONIC>でも、すでにメイン・ステージを経験、今年のグラストンベリーではヘッドラインが噂されているだけに、ここ日本でも期待度はバッチリだ。オープニング・アクトのストレイテナーがとんがった3ピースの、迫力のライヴを展開し大喝采を浴びれば、オーディエンスのテンションも上がる一方。そして、8時を過ぎた頃ついにカサビアンがステージに登場した。
新作『エンパイア』のタイトル・トラックのミュージック・ビデオのイメージ(昔風の軍服姿)が強かったため、もしや衣装も? と勝手な想像をしていたがトムはラフなTシャツ姿、サージもオシャレな黒のハットこそかぶっていたが、こちらもおしゃれながらシンプルな白いTシャツ姿であった。
ギタリスト・キーボーディストのクリス・カルロフ脱退後の日本初ライヴであったが、バンドとして一皮向けた感じのロック・テイストは無駄を削ぎ落としたストレートなカッコ良さがあり、また1stアルバムの曲ではサンプラーやコンピュータを多用したエレクトロニックな演出も健在。そう、今回のライヴは「L.S.F.」や「プロセスド・ビーツ」の横ユレと、コブシを振り上げ縦ノリする「エンパイア」や「クラブ・フット」が絶妙にブレンドされた、縦にも横にも楽しめる、カサビアンらしいライヴだったのだ。
1stアルバム・リリース直後のぶっ飛ぶような危うさや疾走感こそ影を薄めたものの、成熟した2ndアルバムのツアーにふさわしい、一回り大きくなったカサビアンらしいライヴだったように思う。立体感溢れる音響、トムのちょっとかすれた、しかし申し分のないヴォーカルは、アルバム作品のような完成度の高さとロック・ショウならではの力強さを兼ね備えていた。
「<SUMMER SONIC>で会おう!」とは、ステージを去る際のトムの言葉。これは今年の夏も期待大!
<1月12日@東京国際フォーラムホールA セット・リスト>
1.BROWN ACID
2.SHOOT THE RUNNER
3.REASON IS TREASON
4.SUN/RISE/LIGHT/FILES
5.CUTT OFF
6.BY MY SIDE
7.ME PLUS ONE
8.EMPIRE
9.SEEK & DESTROY
10.PROCESSED BEATS
11.THE LAST TRIP
12.THE DOBERMAN
<ENCORE>
13.APNOEA
14.CLUB FOOT
15.STUNTMAN
16.L.S.F.
Photo by Yoshika Horita
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