ランシド、3年振りの来日でみせた生粋のパンク魂
2003年8月にアルバム『インデストラクティブル』をリリースし、翌年2月に来日公演を行なった後、ティム(Vo&G)はトランスプランツ、ラーズ(G&Vo)はラーズ・フレデリクセン・アンド・ザ・バスターズと、サイド・プロジェクトの活動が目立っていたランシド。昨年の夏には、ティムが手掛けた悪魔的パンク人形劇『リブ・フリーキー! ダイ・フリーキー!』が日本に上陸し、話題となった。
そんな彼らが、今年の1月に3年振りとなるジャパン・ツアーを開催し、全国7ヶ所9公演を行なった。ジャパン・ツアーの前に行なわれていたヨーロッパ・ツアーの最中に、ドラムのブレットが脱退するというファンにとってショックな出来事もあったが、THE USEDの元ドラマー、ブランデン・スタインエッカートをサポート・メンバーとして迎え、ツアーを続行。1月5日に新木場スタジオコーストで行なわれた東京初日公演では、彼らの来日を待ちわびていたツンツン頭の派手なファンたちが大勢集まり、これまでの鬱憤を晴らすかのように弾け飛んだ。
ライヴは1曲目からアップ・テンポのナンバー「レイディオ」で畳み掛けるようにスタート。オーディエンスも“RADIO、RADIO!”と叫びながら、大暴れだ。久しぶりとなる彼らのライヴだけに、オーディエンスは貪るように楽曲に喰らいついていく。フロアでは次々とダイヴが起こり、ステージ上のメンバーも、オーディエンスの勢いに負けないよう、気合いの入ったプレイで圧倒した。
その後も、2ndアルバム『レッツ・ゴー』、3rdアルバム『…アンド・アウト・カム・ジ・ウルブス』からの楽曲を中心に、ランシドの前身バンドであるオペレーション・アイヴィーの楽曲や、ラーズ・フレデリクセン・アンド・ザ・バスターズの楽曲を交えながら、ライヴは大いに盛り上がった。
メイン・ヴォーカルのティムは、なかなかの色男。甘いマスクでしゃがれ声というのも、彼の魅力だ。彼がサウスポーのギタリストであることは有名だが、ギターを通常より低い位置で構えて弾くのも、彼ならではのスタイル。ライヴ中は、しょっちゅう彼の右側にいるラーズのところへ自分のマイクを引きずっていき、隣に並んで仲良くギターを掻き鳴らしていた。そんなティムを、バンド結成から15年間支え続けているのが、ラーズとマット(B)だ(ラーズは2ndから加入)。彼らはティムの両端で、完全無欠のパンク精神を感じる熱い演奏を繰り広げた。
そしてアンコールでは、「フォール・バック・ダウン」をアコースティック・ヴァージョンで披露。個人的には、通常の激しい演奏で楽しみたかったが、最初からずっと大暴れしていたオーディエンスたちにとっては、一息つけるいい時間になったよう。
その後はいつもの荒々しい演奏に戻り、「ブラッドクロット」「イッツ・クワイト・オールライト」、そしてオペレーション・アイヴィーの楽曲「Knowledge」を披露。ラストは、ライヴの定番曲となっている「ルビー・ソーホー」を演奏し、メンバー、そしてオーディエンスの“Ruby Soho!”という叫びがこだまする中、3年振りのジャパン・ツアー初日公演は終了した。
レゲエやダブ、スカなどの要素を取り入れつつも、ぶれることなくパンク道を突き進んできた彼らは、まさに生粋のパンク野郎共だ。今回のライヴでも、その高い音楽センスは、荒々しくも線の太い演奏やパフォーマンスでしっかりと表現されていた。彼らの次の新作が楽しみだ。
Photo by MITCH IKEDA
貴重! ランシドのライヴ・フォト・アルバム
https://www.barks.jp/feature/?id=1000029388
<RANCID JAPAN TOUR 2007 1/5 Studio Coast>
1. Radio [2]
2. Roots [3]
3. Nihilism [2]
4. Journey To The End Of The East Bay [3]
5. Back And Blue [2]
6. Otherside [6]
7. Sidekick [2]
8. Radio Havana [5]
9. Unity <*>
10. Maxwell Murder [3]
11. Tenderloin [2]
12. You Don't Care Nothin' [3]
13. Olympia [3]
14. Old Friend [3]
15. To Have And To HaveNot <**>
16. Antennas [5]
17. Rejected [1]
18. Salvation [2]
19. St.Mary [2]
20. Who Would've Thought [4]
21. Rats In The Hallway [1]
22. Something In The World Today [4]
23. Hoover st [4]
24. Black Derby Jacket [5]
25. Time Bomb [3]
<アンコール>
26. Fall Back Down [6] ※アコースティック
27. Bloodclot [4]
28. It's Quite Alright [5]
29. Knowledge <*>
30. Ruby Soho [3]
[1]1st 『ランシド』
[2]2nd 『レッツ・ゴー』
[3]3rd 『…アンド・アウト・カム・ジ・ウルブス』
[4]4th 『ライフ・ウォウント・ウエイト』
[5]5th 『ランシド Ⅴ』
[6]6th 『インデストラクティブル』
<*>オペレーション・アイヴィーの曲
<**>ラーズ・フレデリクセン・アンド・ザ・バスターズの曲
Rancid オフィシャル・サイト
http://www.sonymusic.co.jp/rancid
そんな彼らが、今年の1月に3年振りとなるジャパン・ツアーを開催し、全国7ヶ所9公演を行なった。ジャパン・ツアーの前に行なわれていたヨーロッパ・ツアーの最中に、ドラムのブレットが脱退するというファンにとってショックな出来事もあったが、THE USEDの元ドラマー、ブランデン・スタインエッカートをサポート・メンバーとして迎え、ツアーを続行。1月5日に新木場スタジオコーストで行なわれた東京初日公演では、彼らの来日を待ちわびていたツンツン頭の派手なファンたちが大勢集まり、これまでの鬱憤を晴らすかのように弾け飛んだ。
ライヴは1曲目からアップ・テンポのナンバー「レイディオ」で畳み掛けるようにスタート。オーディエンスも“RADIO、RADIO!”と叫びながら、大暴れだ。久しぶりとなる彼らのライヴだけに、オーディエンスは貪るように楽曲に喰らいついていく。フロアでは次々とダイヴが起こり、ステージ上のメンバーも、オーディエンスの勢いに負けないよう、気合いの入ったプレイで圧倒した。
その後も、2ndアルバム『レッツ・ゴー』、3rdアルバム『…アンド・アウト・カム・ジ・ウルブス』からの楽曲を中心に、ランシドの前身バンドであるオペレーション・アイヴィーの楽曲や、ラーズ・フレデリクセン・アンド・ザ・バスターズの楽曲を交えながら、ライヴは大いに盛り上がった。
メイン・ヴォーカルのティムは、なかなかの色男。甘いマスクでしゃがれ声というのも、彼の魅力だ。彼がサウスポーのギタリストであることは有名だが、ギターを通常より低い位置で構えて弾くのも、彼ならではのスタイル。ライヴ中は、しょっちゅう彼の右側にいるラーズのところへ自分のマイクを引きずっていき、隣に並んで仲良くギターを掻き鳴らしていた。そんなティムを、バンド結成から15年間支え続けているのが、ラーズとマット(B)だ(ラーズは2ndから加入)。彼らはティムの両端で、完全無欠のパンク精神を感じる熱い演奏を繰り広げた。
そしてアンコールでは、「フォール・バック・ダウン」をアコースティック・ヴァージョンで披露。個人的には、通常の激しい演奏で楽しみたかったが、最初からずっと大暴れしていたオーディエンスたちにとっては、一息つけるいい時間になったよう。
その後はいつもの荒々しい演奏に戻り、「ブラッドクロット」「イッツ・クワイト・オールライト」、そしてオペレーション・アイヴィーの楽曲「Knowledge」を披露。ラストは、ライヴの定番曲となっている「ルビー・ソーホー」を演奏し、メンバー、そしてオーディエンスの“Ruby Soho!”という叫びがこだまする中、3年振りのジャパン・ツアー初日公演は終了した。
レゲエやダブ、スカなどの要素を取り入れつつも、ぶれることなくパンク道を突き進んできた彼らは、まさに生粋のパンク野郎共だ。今回のライヴでも、その高い音楽センスは、荒々しくも線の太い演奏やパフォーマンスでしっかりと表現されていた。彼らの次の新作が楽しみだ。
Photo by MITCH IKEDA
貴重! ランシドのライヴ・フォト・アルバム
https://www.barks.jp/feature/?id=1000029388
<RANCID JAPAN TOUR 2007 1/5 Studio Coast>
1. Radio [2]
2. Roots [3]
3. Nihilism [2]
4. Journey To The End Of The East Bay [3]
5. Back And Blue [2]
6. Otherside [6]
7. Sidekick [2]
8. Radio Havana [5]
9. Unity <*>
10. Maxwell Murder [3]
11. Tenderloin [2]
12. You Don't Care Nothin' [3]
13. Olympia [3]
14. Old Friend [3]
15. To Have And To HaveNot <**>
16. Antennas [5]
17. Rejected [1]
18. Salvation [2]
19. St.Mary [2]
20. Who Would've Thought [4]
21. Rats In The Hallway [1]
22. Something In The World Today [4]
23. Hoover st [4]
24. Black Derby Jacket [5]
25. Time Bomb [3]
<アンコール>
26. Fall Back Down [6] ※アコースティック
27. Bloodclot [4]
28. It's Quite Alright [5]
29. Knowledge <*>
30. Ruby Soho [3]
[1]1st 『ランシド』
[2]2nd 『レッツ・ゴー』
[3]3rd 『…アンド・アウト・カム・ジ・ウルブス』
[4]4th 『ライフ・ウォウント・ウエイト』
[5]5th 『ランシド Ⅴ』
[6]6th 『インデストラクティブル』
<*>オペレーション・アイヴィーの曲
<**>ラーズ・フレデリクセン・アンド・ザ・バスターズの曲
Rancid オフィシャル・サイト
http://www.sonymusic.co.jp/rancid