【佐伯 明の音漬日記】中ノ森BANDの2ndアルバムを聴く
2006.11.×
中ノ森BANDの2ndアルバム『Do the Rock』を聴く。
バンドは、儚い。
デビューしたとしても軌道に乗るかどうかわからないし、
軌道に乗ったとしても人間関係が正常に保たれるとは限らない。
世の中の音楽的流行や経済的な波に影響されないとも限らない。
僕はもう、何百というバンドの興亡を目の当たりにしてきた。
素晴らしい事例の影に、たくさんの失望と哀れな姿と捨てぜりふを見聞きしてきた。
「もう、バンドはいいじゃないか!悲しすぎるよ」と叫ぶ
もう一人の自分が傍らにいる。
しかし、バンドは素晴らしい。
複数の人間が共鳴して、足し算のシミュレーションを
遥かに超える音楽現実を見せてくれる。
小さな努力が正しく評価され、涙がシームレスに笑みに変わる。
つまり「僕がバンド音楽を必要としているように、世の中もそれを必要としている」と言い切って生きていきたいと思う。
6月の末、中ノ森BANDのライヴの後にメンバーと少し話をした。
リズム隊のコンビネーションの練習、セットリストを組み上げる話し合いや
オーディエンスとのコンタクトの取り方について、
簡潔に楽しそうに話す彼女たち4人は、
普遍的に何度でも提示できるバンド像を持っていた。
ファースト・アルバムにあった、楽曲の性格を際立たせようとするあまり、
曲ごとの段差ができてしまうこともなくなり、
今作はバンド感がグッと前面に押し出されている。
時代がバンド・ブーム時であれば一気にブレイクするだろうが、
そうたやすくはないかもしれない。
しかし、彼女たちは普遍構造を持ったバンドである。
「世の中のニーズが僕には見える」と断言したいと思う。
中ノ森BANDの2ndアルバム『Do the Rock』を聴く。
バンドは、儚い。
デビューしたとしても軌道に乗るかどうかわからないし、
軌道に乗ったとしても人間関係が正常に保たれるとは限らない。
世の中の音楽的流行や経済的な波に影響されないとも限らない。
僕はもう、何百というバンドの興亡を目の当たりにしてきた。
素晴らしい事例の影に、たくさんの失望と哀れな姿と捨てぜりふを見聞きしてきた。
「もう、バンドはいいじゃないか!悲しすぎるよ」と叫ぶ
もう一人の自分が傍らにいる。
しかし、バンドは素晴らしい。
複数の人間が共鳴して、足し算のシミュレーションを
遥かに超える音楽現実を見せてくれる。
小さな努力が正しく評価され、涙がシームレスに笑みに変わる。
つまり「僕がバンド音楽を必要としているように、世の中もそれを必要としている」と言い切って生きていきたいと思う。
6月の末、中ノ森BANDのライヴの後にメンバーと少し話をした。
リズム隊のコンビネーションの練習、セットリストを組み上げる話し合いや
オーディエンスとのコンタクトの取り方について、
簡潔に楽しそうに話す彼女たち4人は、
普遍的に何度でも提示できるバンド像を持っていた。
ファースト・アルバムにあった、楽曲の性格を際立たせようとするあまり、
曲ごとの段差ができてしまうこともなくなり、
今作はバンド感がグッと前面に押し出されている。
時代がバンド・ブーム時であれば一気にブレイクするだろうが、
そうたやすくはないかもしれない。
しかし、彼女たちは普遍構造を持ったバンドである。
「世の中のニーズが僕には見える」と断言したいと思う。
中ノ森BANDのニュー・アルバム 『Do the Rock』 2006年11月22日発売 |